人生初の２つの経験

コンクール本選を終えた小学2年生の生徒さん。
演奏が終わった直後、
「どうだった？」
「楽しかった！！」

予選の時は、演奏後は茫然…。
準備をおろそかにし、なめてかかった結果こうなるのか…
「思ったよりも、指が思い通りに動いてくれない…」
これもまた、彼女にとって初体験だったかもしれません。

これまでの彼女は、なんでも器用にこなして、
他の習い事や検定などでは結果を出してきたらしいけれど、
ピアノは違います！
ちょこっとの準備なんかで上手くいく世界ではありません！！
日頃の積み重ねと、たくさんの努力、本気で「上手に演奏したい！」という気持ち、
それがなければ、「すばらしい！」と言ってもらえる演奏にたどり着けるわけがありません。

予選の反省から、
本選まではたくさん頑張りました！
その頑張り通りに演奏出来た「清々しさ」、
たくさん努力した後の本番は、こんなに楽しいのか！
彼女は人生初、味わったのだと思います。

そして、もう一つの人生初体験は「悔し涙」。
1・2年生部門だけレベルがすごく高かった！
かなりの高得点をもらったのに、
それでもホントに僅差でトロフィーをもらえなかった…。

これまで、結果が出て当たり前だった彼女にとって、
初の黒星だそうです。
そして、隠れて泣いていたそうです。

たくさん頑張ったからこその悔し涙。
そんなに頑張らなかったら、悔し涙なんて出てきません！

これまで持っていた「根拠のない自信」
（なんとなく器用に結果が出ちゃう）
ではなく、
「努力に裏打ちされた自信」こそが本物の「自信」であるということ、
そして、彼女には何が足りないのか、
ご家族皆さんで学んだ「初めてのコンクール」でした。


上手に演奏できたんだけどね～。