耳の意識

こんにちは。
先日、ロシア奏法について書かせて頂きました。
この奏法では、「耳の意識」 を変えるという事も大きなポイントです。
それは、ピアノから出た音の聴き方を、耳で聴く、というよりもっと空間に響いた音を身体で浴びるような広い意識で捉えるという聴き方です。
それは倍音を聴く、という事と繋がっていますが、残念ながら日本ではあまり浸透していません。

私が他の楽器の人とアンサンブルをする時、
特に弦楽器の人達は、倍音を聴く感覚がピアノの人と全然違うと感じることがありました。(弦楽器の人の方が長けている)
弦楽器は音程を自分で作る楽器ですが、ピアノの場合は既に調律されたピアノを弾きますので、
倍音を聴きなさい、という教えられ方をされなければ耳の意識がそこにいきません。
なので、鳴っているはずの響きを捉えることが出来ていないのだ、という事を私自身もこの奏法に出会い教えてもらいました。

ですが、ちょっとした意識で聴く感覚はだんだんと育っていきますし、そうすると自然なlegatoも可能になります。

このロシア奏法に出会い、私は良い意味でのカルチャーショックの連続ですが…(^_^;)
実際に教わったやり方で弾いてみると、本当に今まで出したことの無い豊かな響きが生まれるのです！
この感動は忘れられませんし、本当にピアノが更に好きになります…‼︎

小さいうちからこの奏法で学ぶ事が出来たら…と、子供達や生徒達が本当に羨ましいです！


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