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良い演奏とは?井上直幸「ピアノ奏法」より①

まず最初に申し上げたいのは、「ピアノを弾くということが楽しい」と感じられるようになることです。ピアノというか音楽と向かいあっているのが、自分にとって何か特別な時間というような…

「ピアノがもう一つ楽しくない」また「難しい」ということについて、それがどこから来るのか、僕が感じていることをお話ししたいと思います。

それは、一つには、ピアノという楽器の特性に関連しています。
至極あたりまえの話しですが、ピアノは音を出すこと、つまり発音がとても難しいですね。

ピアノは88鍵あります。深さ10mmのキーを押せば、いとも簡単に欲しい音が得られる。
つまり音程を作る必要がないわけです。

管楽器では、ご承知のように音程の幅は一定ではありません。低い音から高いほうの音へ行くにしたがって、左手はより狭い間隔のつぼを押さえていくわけです。ハイポジションになった場合などは、ちょっとした指の角度で音がずれてしまいますから…

正しい音程を創り出すだけでも、非常に洗練された耳と、高度の集中力が要求されるでしょう?

けれどもピアノは、低音から高音まですべて同じ深さ、同じ幅のキーの中の世界で、キーを押すだけで、いとも簡単に、楽譜に書かれた音符を正確な音程で鳴らすことができてしまう。たとえ演奏者の側に、充分な想像力や集中力、気力がなくても…

それと、弦の場合、弓を使って直接弦に触れ、ヴィブラートをかけることで音を創っていく。いわば自分の身体で直接音を創るということが非常に強くあるわけです。声楽や管の場合も同じく。

ところがピアノの場合、楽器の構造上、音を発するしかけが人工的で、楽器と奏者の身体との密接感というか、一体感が薄くなってしまう。


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