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コンクールの採点

私が師事したピアニスト、マックス・エッガー先生はレッスンで次のように話されていました。
『コンクールの審査をすると、私が一番気に入ったものは必ず予選で落ちてしまうのです。コンクールとはそういうものですよ・・・』
エッガー先生はとても素晴らしい音楽性の持ち主だったのですが、彼が気に入ったのに何故落ちてしまうのでしょうか?
コンクールで求められるのは、まず正確な演奏でしょう。楽譜に忠実に適切なテンポで技術的にミス無く無難に弾ききること。
これが出来れば一定の水準をクリアしたとみなされ合格基準点はもらえるでしょう。
しかしナイーブな演奏家は往々にしてストレスに弱く、本番で思うように実力を発揮できず予選落ちしてしまいがちです。
また楽譜に書かれたことだけでは無く、いかに個性を発揮できるかは演奏者の表現力にかかってきます。
テンポ感、表情付け、音色、音量、・・・全ては大きく好みが分かれるものです。
個性的であればあるほど、好みが分かれ審査員の評価も異なるので、ある審査員が最高点をつけたのに別の審査員には好まれなかったということもままあるのです。
無難な演奏で全員からまあ良い点をもらえたものが通過し、優れた個性を持ったものは点が割れて落とされてしまうというのはよくあることなのです。(森直紀)


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