藤田真央 コンサート

先週の日曜日、藤田真央さんのコンサートに行ってきました。

直接この音を聴くことができて本当に幸せ、という演奏でした。

ポロネーズを1番から順に8曲続けて演奏されましたが、1番ですぐに心を掴まれました。とてもデリケートで淡い音量の中で豊かな色彩を表されていました。

最も人の心を引き付けるのはPPの音なんだということを何度も確信しました。

後半はリストのソナタでしたが地の底をから湧き上がるような苦しみも、天国的なメロディも全て美しさの中で表現されていました。
最後は消え入るように終わり、1分ほど観客の一人も微動だにできないほどの静寂の間は誰も息すらしていないんじゃないかと思うほどでした。

心の奥の普段自分でも意識していないような想いが揺さぶられたり、音楽で心が癒やされる時間を味わうことができました。

会場だったしらかわホールは閉館することが決まっています。今までに何度も鑑賞に行ったり、学生時代は憧れの舞台で、何度かドキドキしながらその舞台で演奏したことを思いだし、懐かしく、そして寂しい思いもしました。