お休み期間。

夏休みに、転勤などでお引っ越しされた方もいらっしゃるかと思います。
ピアノを習っていた方で、例えば大手音楽教室(Ｙさんや、Ｋさん)だと、全国にお教室があり、テキストも同じものを使い、先生方もそれに沿ったマニュアルで教えてくださいます。
先生の個性や、生徒さんとの相性もありますが「新しいお教室探し」という意味では、わりとすぐに見つかるかと思います。

個人教室の先生に習っていた、あるいは、大手音楽教室だったけれど個人教室に変えたい、という方も たくさんいらっしゃいますね。
例え習っていた先生が、お引っ越し先に知り合いがいたとしても、生徒さんとの相性があるので、そう簡単にはご紹介できないものなのです(紹介した先の先生と 生徒さんの親が揉め、トラブルになった事例も少なくないのです)

生徒さん(と、親御さん)は、
「引っ越します。お世話になりました」
のあと、引っ越し荷造りや新しい場所での準備、幼稚園や学校の情報収集やら、親御さんの友達作り(←これ、わりと大変みたいです)などなど、バタバタしているうちに、
「毎日練習」
「弾ける楽しみ」
から すっかり遠ざかり、
「あー、練習しないってなんて自由なんだ！(子どもですからね…笑)」となります。
そうなりますよね。分かります。
そして、引っ越し先で、幼稚園や学校にも慣れ、お母様も、近所や学校の様子が分かりつつあり、子どものお友だちが習っているピアノ教室の情報も得られ…
その頃には、すっかり「ピアノの練習ってどうやるんだっけー？」「ていうか、お友だちもできたし遊びたいなー」という気持ちですよね。
親御さんも「練習に付き合うストレスからの解放」なんていうのも 存分に味わっていらっしゃることでしょう。


夏休み前に引っ越しが決まったとしましょう。
例えば
７月半ばから荷造り(ピアノも片付けるので７月半ばまでレッスン)→８月中に引っ越し→荷ほどき→幼稚園や学校情報収集やら近所情報収集→子どもの新学期開始(９月ごろ)→慣れてきたころ、教室探し(体験レッスンいくつか10月)→レッスン再開(11月)
となると、３ヶ月以上も ピアノから離れるわけです。
経験のある方ならお気づきかと思いますが、10年やっているうちの３ヶ月と、３～４年やったうちの３ヶ月では、忘れ方は全く違います。
そして、せっかく作り上げてきた 手や腕や肩周りの腱の「ピアノ用」のカラダの諸々は、無くなります。
また、１から、いや０からやりなおし。

たかが３ヶ月。されど３ヶ月。
弾かなくなる前の「あの頃」までに戻すのは、親子バトルやお子さんの涙は覚悟しなくてはならないくらい、本当に大変(新しい先生も、とっても大変)。

なので、お引っ越し先でもピアノを習わせたいとお考えの親御さんにお願いです。
焦って教室を探さなくても良いです。
体験レッスンなどは、じっくり納得するまで探してください。
ただ、「基礎練習」と「いくつか好きな曲のレパートリー」は毎日弾いていてください。
引っ越し前の先生がアドバイスをくださっているはずです(されない場合には、聞いてください)

楽しいピアノライフを！細く長く、一生楽しみましょう。