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ピアノ教室という場所。

ピアノ教室、といっても、色々な場所があります。
大手音楽で勤務したこともありますが、同じ「◯◯音楽教室」でも、 場所によって、全く違う雰囲気、環境です。

個人教室ともなれば、恐らく、まったく同じというところはないでしょう。
先生の好みや気配りで 教室の内装から テーブルやソファーなとの家具、照明、香り…
本当に個性が出ますね。
対象としている生徒さんの年齢や性別に合わせた内装のところもあります。


私が知っているいくつかの教室も、本当に色々で 個性豊かでした。
玄関から 照明が明るく、素敵なスリッパが置いてあり、廊下を進んで部屋を開けると 柔らかく陽が射すリビング。
質の良いパイン材のテーブルの上には、綺麗な花瓶に形よく生けたお花。
カップボードに並ぶ素敵なカップ&ソーサー。
居るだけでなんだかゴージャスな気分に浸れますね。

そうかと思えば、玄関上にはクモの巣、玄関を入ったら 足の踏み場もないほどの靴の山と、砂ぼこり、くたびれたスリッパ、髪の毛だらけの床、そして 拭いたことがあるのかというくらい手垢がついたテーブルとイス。
えー?と思うかもしれませんが、実際にあります。
しかも、私がみたのは1ヶ所ではないので、もしかしたら少くないのかもしれません。

もちろん、ピアノ教室ですから、メインはピアノです。
ピアノと椅子があれば レッスンは できます。
でもやはり…「どうせ習うなら」自分の雰囲気やイメージに合うところで習いたいですよね。

私のところは…
小物が多いです(笑)
生徒さんは、文房具が大好き!という子たちが多いこともあり、メモ帳や可愛いふせん、たくさんのペンなどなど。

お隣の待合室には、折り紙、お絵かき帳、ペンやクレヨン、のり、はさみ。
これは、待っている間に自由に工作したり、お手紙を書いたりして、皆さん活用してくれています。
それから、たくさんのマンガ。
音楽のマンガもあれば、ねこちゃんのマンガもあります。
お料理雑誌や旅行ガイドブック(自分が行ったところのですか)も置いてあります。
それから、お茶セット。
「置きすぎだよ(笑)だからみんな長居するんだよ」と言われることもありますが、まあ 長居するのはもの珍しいうちだけで、あとは みなさんキリがよいときに切り上げてくださるので、このままで良いかな、と思います。
小さな妹さん弟さんが寝転べるように、ふかふかじゅうたんを敷き、長座布団と毛布もあります。
泊まれる(笑)

私は4歳からピアノを習い始めました。
2歳下に弟がいて、レッスンに付き添う母に連れられてきましたが、とてもアクティブな弟なので、母は疲れてしまい、そのうち 私だけでレッスンにいくようになりました。
なんとなく寂しかったので、下のお子さんたちが安心して遊べて、その間 お母様方がお茶を召し上がり、雑誌やマンガで寛ぐ時間を作ってほしい。
そんな待合室にしました。

もちろん、レッスンに付き添う場合には、生徒さんがピアノに座ったときに、微妙に視線が合うところソファーを配置。
私や親御さん、生徒さんのアイコンタクトもばっちりです。

そんなわけで、皆さまも 体験レッスンに行かれる際には、ぜひ 教室の雰囲気も楽しまれてくださいね。


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