アコースティックと、電子。
この春からピアノを習う、というお子さんは多いのではないでしょうか。
お友達がやっているから、ママやパパが昔 習っていた、ピアノは脳に良いと聞いて、教養のひとつ…
色々な理由がありますよね。
ようこそ、ピアノの世界へ。
さて、習うにあたっては、楽器の購入が必要です。
週に１回、ピアノの先生の所で弾いてくるだけでは、上手くなりません。
おうちでの 日々の練習が必要です。
英会話もそうですよね。
英会話スクールに行って小一時間習ってきたとして、それ以外の時間は全て日本語で話していては、英語はほとんど話せません。
海外に行って、全く日本語が使えない環境で２ヶ月も過ごすと、英語で夢を見るようになりますよ。
話がそれました。
おうちでの練習ですが、楽器はどうするか。
以前、お問い合わせがあった方で
学年→小学５年生
希望/目標→両手でスラスラ弾けるようになること。
レッスン場所→自宅にきてもらう
所有楽器→鍵盤ハーモニカ
楽器を購入する予定→無し
希望月謝→月４回 １回60分 月2000円(出張費込み)
という方がいました。
色々と…うーん。難しいので、理由をお伝えして お断りしましたが…
鍵盤ハーモニカ。これは、鍵盤の大きさがピアノより小さいし、鍵盤数も違うので、両手でスラスラ、というのもけっこう弾ける曲は限られてしまうかな(小さいですしね)
まあ、たぶん上記は珍しい問い合わせだったとは思います。
だいたいは、「マンションですし」「いつ辞めるかわからないから」という理由で、電子ピアノを購入される方が多いです。
電子ピアノは、家電です。
手入れをすれば永遠にもつ、というわけではなく、必ず壊れます。
私は、夜間練習用にと持っていますが、３ヶ月で鍵盤がカタカタ鳴るようになってしまいました。
普段、アコースティックピアノ(いわゆる、普通のピアノ)で弾いていて、タッチを駆使して音色や音質を変えているので、電子ピアノでもついそれを(変わりません)やってしまっていたのか、あっという間に壊れてしまいました(笑)
強く弾いていた訳ではないのですよ、普通に弾いていただけなんです。
家電であるとお伝えしましたが、もちろん 修理できるそうです。
ただ、お店に聞いてみたら、最低でも10000円ぐらいはする、と。
お店(作業場？)に持っていって修理をするらしいのですが、部品がなかったり、モデルチェンジしていると、直らないこともあるんだそうです。
20万円代の電子ピアノでこれなので(メーカーさんが悪いわけではないですよ)、数万円の電子ピアノだったらたぶんもっと呆気なく終わってしまいそうです。
今どきの電子ピアノは、少し進化してきていて、
グランドピアノの音に近づけています
倍音が鳴ります
鍵盤は、木です
などが、ウリのようです。
またアクションも、ゆっくりと持ち上がる感覚のものもあります。
が、アコースティックピアノと電子ピアノは、全く違う楽器です。
電子ピアノには電子ピアノの良いところもたくさんあって
モノによっては、色んな音が出せる、
ヘッドフォンで練習できる、
音量調節はツマミで楽々
など。
軽いタイプもあるので、床の補強は必要ないようです。
アコースティックピアノは、何種類(一説によると、１つの音に対して25種類)のタッチで弾き分けられるので、色々なニュアンスがだせる。
倍音により、豊かな響きを得られる、
ハンマーが鍵盤に、そして指に当たる感触がわかるので、よりいっそう多彩な表現ができる、
ということ。
電子ピアノは、あらかじめ録音した音が、鍵盤=ボタンを押すことによって鳴る、倍音(のような)がかすかに聞こえる(ように、改良された)、多彩な表現ができず、タッチの違いはいかされない
なので、ちゃんとした表現で、クラシック音楽を奏でようとするのは とても難しい。
私は、譜読みの時だけ使う、夜間練習に使う、公民館や訪問先の老人ホームなどへの慰問コンサートに使う、など、そのために２台 所有しています(１台は持ち運びできるキーボードですが)
私は電子ピアノはとても下手です。
音色がのっぺらぼう。
フルート、チェロとのアンサンブルだったりすると、余計に「邪魔してごめんね感」でいっぱいになります(涙)
発表会やコンクールでグランドピアノを弾いた時に、電子ピアノをお使いの方々がよく言われるのが、
「音がうまく鳴らない」
「タッチが単調」
「音が小さい」
「指がふにゃふにゃ」
音が小さい原因は、普段 ツマミでボリュームを下げて練習しているから、アコースティックピアノの音量にびっくりして 弱く弾いてしまうこと、それからタッチを使い分けることがないので、手や身体を正しく鍛えるのを怠りがちになるからです。
とはいえ、やはり住宅のご事情もあるでしょうから、アコースティックピアノのご購入は無理だとしたら、できれば週１のレッスンはグランドピアノで受ける、時間を作って レンタルルームでグランドピアノで練習する、ということをなさってみてください。
あ、違う！と気づくことが まず大事です。
好きな曲を楽譜通りの音(音色ではなく、音)を出せるだけで十分、という場合は、電子ピアノでも 全く問題はないと思います。
消音機能つきのアップライトピアノが、ちょっといい電子ピアノと同じぐらいの金額で購入できます。迷ったら、電子ピアノと比べて、ぜひ試弾なさってみてくださいね。
アップライトピアノと、グランドピアノの違いは、またいつか。
素敵なピアノライフを☆
お友達がやっているから、ママやパパが昔 習っていた、ピアノは脳に良いと聞いて、教養のひとつ…
色々な理由がありますよね。
ようこそ、ピアノの世界へ。
さて、習うにあたっては、楽器の購入が必要です。
週に１回、ピアノの先生の所で弾いてくるだけでは、上手くなりません。
おうちでの 日々の練習が必要です。
英会話もそうですよね。
英会話スクールに行って小一時間習ってきたとして、それ以外の時間は全て日本語で話していては、英語はほとんど話せません。
海外に行って、全く日本語が使えない環境で２ヶ月も過ごすと、英語で夢を見るようになりますよ。
話がそれました。
おうちでの練習ですが、楽器はどうするか。
以前、お問い合わせがあった方で
学年→小学５年生
希望/目標→両手でスラスラ弾けるようになること。
レッスン場所→自宅にきてもらう
所有楽器→鍵盤ハーモニカ
楽器を購入する予定→無し
希望月謝→月４回 １回60分 月2000円(出張費込み)
という方がいました。
色々と…うーん。難しいので、理由をお伝えして お断りしましたが…
鍵盤ハーモニカ。これは、鍵盤の大きさがピアノより小さいし、鍵盤数も違うので、両手でスラスラ、というのもけっこう弾ける曲は限られてしまうかな(小さいですしね)
まあ、たぶん上記は珍しい問い合わせだったとは思います。
だいたいは、「マンションですし」「いつ辞めるかわからないから」という理由で、電子ピアノを購入される方が多いです。
電子ピアノは、家電です。
手入れをすれば永遠にもつ、というわけではなく、必ず壊れます。
私は、夜間練習用にと持っていますが、３ヶ月で鍵盤がカタカタ鳴るようになってしまいました。
普段、アコースティックピアノ(いわゆる、普通のピアノ)で弾いていて、タッチを駆使して音色や音質を変えているので、電子ピアノでもついそれを(変わりません)やってしまっていたのか、あっという間に壊れてしまいました(笑)
強く弾いていた訳ではないのですよ、普通に弾いていただけなんです。
家電であるとお伝えしましたが、もちろん 修理できるそうです。
ただ、お店に聞いてみたら、最低でも10000円ぐらいはする、と。
お店(作業場？)に持っていって修理をするらしいのですが、部品がなかったり、モデルチェンジしていると、直らないこともあるんだそうです。
20万円代の電子ピアノでこれなので(メーカーさんが悪いわけではないですよ)、数万円の電子ピアノだったらたぶんもっと呆気なく終わってしまいそうです。
今どきの電子ピアノは、少し進化してきていて、
グランドピアノの音に近づけています
倍音が鳴ります
鍵盤は、木です
などが、ウリのようです。
またアクションも、ゆっくりと持ち上がる感覚のものもあります。
が、アコースティックピアノと電子ピアノは、全く違う楽器です。
電子ピアノには電子ピアノの良いところもたくさんあって
モノによっては、色んな音が出せる、
ヘッドフォンで練習できる、
音量調節はツマミで楽々
など。
軽いタイプもあるので、床の補強は必要ないようです。
アコースティックピアノは、何種類(一説によると、１つの音に対して25種類)のタッチで弾き分けられるので、色々なニュアンスがだせる。
倍音により、豊かな響きを得られる、
ハンマーが鍵盤に、そして指に当たる感触がわかるので、よりいっそう多彩な表現ができる、
ということ。
電子ピアノは、あらかじめ録音した音が、鍵盤=ボタンを押すことによって鳴る、倍音(のような)がかすかに聞こえる(ように、改良された)、多彩な表現ができず、タッチの違いはいかされない
なので、ちゃんとした表現で、クラシック音楽を奏でようとするのは とても難しい。
私は、譜読みの時だけ使う、夜間練習に使う、公民館や訪問先の老人ホームなどへの慰問コンサートに使う、など、そのために２台 所有しています(１台は持ち運びできるキーボードですが)
私は電子ピアノはとても下手です。
音色がのっぺらぼう。
フルート、チェロとのアンサンブルだったりすると、余計に「邪魔してごめんね感」でいっぱいになります(涙)
発表会やコンクールでグランドピアノを弾いた時に、電子ピアノをお使いの方々がよく言われるのが、
「音がうまく鳴らない」
「タッチが単調」
「音が小さい」
「指がふにゃふにゃ」
音が小さい原因は、普段 ツマミでボリュームを下げて練習しているから、アコースティックピアノの音量にびっくりして 弱く弾いてしまうこと、それからタッチを使い分けることがないので、手や身体を正しく鍛えるのを怠りがちになるからです。
とはいえ、やはり住宅のご事情もあるでしょうから、アコースティックピアノのご購入は無理だとしたら、できれば週１のレッスンはグランドピアノで受ける、時間を作って レンタルルームでグランドピアノで練習する、ということをなさってみてください。
あ、違う！と気づくことが まず大事です。
好きな曲を楽譜通りの音(音色ではなく、音)を出せるだけで十分、という場合は、電子ピアノでも 全く問題はないと思います。
消音機能つきのアップライトピアノが、ちょっといい電子ピアノと同じぐらいの金額で購入できます。迷ったら、電子ピアノと比べて、ぜひ試弾なさってみてくださいね。
アップライトピアノと、グランドピアノの違いは、またいつか。
素敵なピアノライフを☆