ヘッドホン嫌いやねん

高校生になってからピアノを習いたいといってきたＫちゃん。

入会される時、ご両親と色々話して、中古だけどピアノを購入された。
でも、マンションなので、消音ピアノをつけることを進め、そうされた。


昨日のレッスンで、あまり弾けてなかったので

「今週は、忙しかったん？」

と聞いてみた。

「やっぱし、弾けてへんな…」

･･･自分でわかってるやん・・・

「あんな、マンションやし、音出せる時間が限られるやん、
でもな、
ヘッドホン嫌いやねん」

「音が電子音やしか？」


「いや～、なんかさ、強弱付けて弾いても、そうならんやんか、
だから、自分の弾いてるのが、そんなんか・・・って思って
普通に音出して、やりたいねん」


な・る・ほ・ど・・・


「そしたら、まず学校から帰ってきて、
１０分でもいいから音を出せる時間に弾く、
でも、
時間がどうしても遅くなってしまったら、
消音で、指の動きがスムーズになるように弾くしかないと思うよ、
ヘッドホンが嫌なのは、わかったけど、だからって弾かないと指が動かへんよ」

「ん～、せやな。がんばるわ」


Ｋちゃん、確かに感情を込めて弾こうとする。
出だしのmｐ、最後のディミヌエンドは、必ずやろうとする。

それだけに、
消音ピアノにすると、電子ピアノになって
自分がやっていることが反映されていないわけね・・・

それを感じるって、凄いわ！！！

それが、
アコースティックのピアノと電子ピアノの大きな違いなんだよね。

習っている子にはわかるけど、親には中々通じない事でもある。