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ピアノを買う時 ④ ~生徒さんにとっての良いピアノを考える

前回は、
高いピアノ①と、それより安いピアノ②と弾いてみたら、
ロマン派以降の複雑な和音の曲は、
①が音色の変化などにも対応できた。

ところが、古典や、あまり複雑で無い初級~中級にかけての曲だと、
②でイイ感じに聞こえたりした。
わ~意外~…という話でした。

最後にもう一度、バッハ『平均律1巻1番プレリュード』を、
中古から新品までの「いい感じ」と思ったピアノを、
弾かせて頂きました。

何故バッハ『平均律1巻1番プレリュード』なのか?
一番シンプルな響きを持つからです。
全てが分散和音で構成され、かつ基本のハ長調だから。

調律に来て頂いても、最後に私はハ長調の曲か、
もしくは♯♭の少ない曲を弾きます。
特にウチのピアノはヴェルクマイスター音律に合わせてあるので、
ハ長調で聴くのが一番響きが確認できるからです。


やっぱり新品の①が、だんだん強くも、だんだん弱くも、
音色の変化もちゃんと応えてくれました。

試弾に付き合われる先生、バロック、古典、ロマン、
近現代まで、曲を用意していって下さい。
今回、時代別に弾くと、もっとピアノの特性が解るな~と思いました。
そら、高いピアノが一番やろけど。

①の上にもう一つ価格が上のがあり、良いピアノでした。
低音部分も出るし、高音も出るし、適度に表現も出来るし…
と全てにおいてソツのないピアノでした。

でもその値段出すくらいなら、私は①を買うな~と、
①をお勧めしました。


そのお母様のお嬢さんは、綺麗な音を出す子で、
練習すればかなり弾けるようになります。

息子さんは頭がよく、ちゃちゃっと出来てしまうのでザツですが、
鍛えれば、結構弾けるまでになるかもしれません。
コンクールもファイナルまで行くし。

そして、お母様自身もピアノを趣味で弾かれ、
近現代に挑戦してらっしゃいます。
それらを総合して、①のピアノをお勧めしました。
後は、どこまで行くかの到達度にもよって、
お勧めするピアノが違うと思います。


それと、アンサンブル機能のついた物。
「いろんな事出来ていいですョ~」と、仮に言われたとしても
(この頃の営業マンはそういう勧め方はしないと思いますが)、
必要ないですから。

その時は「アンサンブル出来ていいな~」と思うかもしれませんが、
使いませんって。

ウチでいうと…フードプロセッサー。
蓮根ダンゴ作るのに、いつもおろし金ですりおろしてて、
指すったりするので買って頂きましたが、
今、戸棚の上の奥にいらっしゃいますもん。
そんなもんです。

ヤマハで一緒した先生が、アンサンブルピアノのディスクで
『ショパン・ピアノ協奏曲①と②』のカラオケを買いはりましたが、
結局2~3回使ってそのまま~と言うてはりました。
だからそんなのに、お金をかけなくてもいいのでは?

電子ピアノを買う時もそうです。
色んな音が出たり、そんなん必要ないです。
次は電子ピアノ編を書いてみます。

つづく


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