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ピアノを買う時 ⑤ ~電子ピアノ編 1

ある日、近くのイオンに行きました。
売り場から駐車場に行く時、ちょっとしたスペースに、
土日だったのでそこに入ってる楽器店が、展示会していました。

いつもお付き合いさせて頂いている楽器店とは、
ライバルになるんかな?
でも、ちゃっかりそこの会員にもなってる私。

ここはいろんなメーカーのを展示しています。
特定メーカーの特約店ではないので、
スタインウェイから国内メーカーまで。
スタインウェイは展示してませんが。
ちょっとパラ~ッと見ていきました。

高っっ!!

こんなんポンッと買うんや…
クリスマスプレゼントとかに…とか思ったりして。
そんなお金出すんやったら、もうちょい出したら
生ピアノ買えますやん…とか思ったり。

でも、知識持ってなかったら、
いろいろわけ解らん説明されたら、「そ~なんかな~?」
と思って、いらん機能付きのを買ったりするんやろな~、
どこで買いはるかは自由やけど、先生に聞いてみはったんやろか…
どんなんがいいでしょうかって…。

とか思ったので、これから買いはる方は、
先生に少しでもどんなもんでしょう…
と聞きはった方が良いと思いますし、
この「電子ピアノ」編を参考にして頂ければ、嬉しいです。


前の記事では、「大は小を兼ねる」と言いますけど、
めっちゃ高い品を勧めるのが良いとは限らない。
生徒さん1人1人のニーズにあったものが、その生徒さんにとって、
最高のピアノである、という事を書きました。

生ピアノは、瞬間同時発音数88鍵、
ペダル使えばどんどん重ねるのは可能です。
ラフマニノフ、近現代など複雑すぎる和音、
微妙な濁りがあるような和音にはペダルは欠かせません。

でも、電子ピアノには瞬間同時発音数に限りがあります。
昔のごく普通の電子ピアノなら瞬間同時発音数は32音。
ちょっと良いのなら64音、もっと良いのなら128音…となります。

ヤマハしか知らないので何ですが、お手頃価格のものでも、
今は256音です。年々良くなっていってます。

ここで誤解されるのが「一度に32音も弾けへんから十分やん」
と思われがちです。
私も昔、そう思っていましたあせ。

瞬間なので、ペダルで重なったときの音も、瞬間でカウントされます。

という事は、めっちゃ長い間ペダル踏みながら弾いていく場合、
古い音からブチブチと消えていくのです。
ペダルを使うということは、倍音で微妙な感じを漂わせたい。
なのに、ブチブチと切れていくのです。

ラフマニノフの協奏曲は弾けません…て、
電子ピアノでは弾かんか…。
私がそれを実感したのは、フルオケの音源制作した時です。

瞬間同時発音数32音のキーボードで制作してた時です。
最後にティンパニーのロールとかを重ねますが、
一番最初にトラック録音したのが、ブチブチ切れる現象がありました。

ティンパニ・ロール、鍵盤でトレモロか連打で弾きますが、
ダンパーも踏んでますし、瞬間32音なんてすぐ越えてしまいます。
「へ??何これ。故障?」
と思って、取説読んだりして、ようやく理解したのでした。

だからその後、瞬間同時発音数64音の色んな音の出る、
16トラック録音できるクラビノーバを買いました。

でも、フルオケバックの伴奏流したり、
音数めちゃくちゃ多いのんとか弾かん限り、64音はいりませんです。
私のように、仕事でオーケストラ作品作ったりしない限りいりません。


ただ、ペダル使う時、例えばランゲの『花の歌』の
3ページ目あたりからは、バスの音は途中でなくなってしまう事を
想像して下さい。

生徒さんがそれに気づくかどうかは解りませんが、
「先生のところで弾くのとは何か違う」くらいは解るはずです。
それでも、古典派…モーツァルトソナタまでは、そんなに影響ないでしょう。

ただ、電子ピアノにも言えますが、
高い機種ほどピアノに近い音をだそうと、どこも企業努力しています。
色んな音出るから、楽譜表示されるから高い、とかは今、除けてて下さい。
あくまでピアノの音onlyで。

次はそのあたりと、最近生徒さんからお聞きした、
「先生ところと、ウチでは何か違う」という、
素朴な疑問を書きます。
つづく


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