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ドホナーニ『指の練習』序文…ロスアンゼルス在住 河村まなみ先生のブログより~(画像付き)

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今日はいつものブログ内容とは違って…

ロスアンゼルス在住の河村まなみ先生のブログに

とても興味深い内容が紹介されていましたので

その一部を掲載させていただきます~

河村まなみ先生は現在
ロスのバイオラ大学他で
ご指導をされています

ブログタイトルは
ドホナーニ「指の練習」序文が辛辣すぎる!
というもので、

その序文を訳した文章が掲載されています~

(…ここにはリブログした記事の掲載はできませんのでコピペさせていただきます)


音楽学校のピアノ教育は、学生の技術的な向上のためだけに多大な練習教材を課せられるが、そのために費やされた時間と効果は比例していない。

その結果、音楽性(表現の訓練)がひどく無視され、沢山の弱点が見出される。

学生は、正しい練習の仕方を教えられておらず、エチュードや指の練習は大した価値がないものを与えられ過ぎて、曲を練習する時間がない。

ただいくつかのショーピースが演奏会用に与えられ、何度も繰り返して弾かされる。

それによって担当教師の名声は上がるが、学生のためにはなっていない。

適切な広範囲に渡るピアノ音楽の知識を教えなければ、正しい解釈やスタイル感などは身につかない。

それには、何よりもまず「エチュード」を減らす必要がある。

もし、多くのエチュードを弾くのと同じ効果が短時間で得られる指の練習があれば、エチュードを減らすことができる。

指の練習はエチュードに比べて暗譜で弾けるので、どの練習でも重要な、きちんと弾くという最も大事な事に集中することができる。

初心者のことはここでは割愛するが、中級者はクラマーとベルティーニのエチュードで十分だろう。

その後は、クレメンティの『グラドゥス・アド・パルナッスム』から一曲、とそれに付随する指の練習が、しっかりした技術の練習としては適当だと思う。

他のエチュードは、ツェルニーでさえ必要ない。

これらの中に、指の練習で得られないこと、また演奏会用の曲から学べないような本質的なものは何も見当たらない。

ショパンとリストのエチュードは別格。

これらはもちろん、演奏会用の高度な曲であり、バッハのインベンション、シンフォニア、平均律と同じ様に、重要なレパートリーとなる。

このように、エチュードや指の練習は減らして、演奏会用のレパートリーを増やすべきだ。

〜中略〜

音楽の広範囲の知識は、初見によって得られると考える。

(多くの)ピアノ曲、室内楽曲を、数回ずつ弾く事により、スタイル感が向上し、技術的にも確実性が高まる。

しかしそればかりに時間をかけて、しまりのない弾き方をする習慣にならない様に気をつけ、演奏会用に曲を仕上げる訓練とバランスを取る必要がある。

〜中略〜

何も考えないでただテクニックの練習をするのは避け、常に熟考し集中して練習すべきだ。

指の練習でさえ、頭で考えてから指を動かすべき。

どんなにテクニックがある人でも、曲それぞれの持つ技術的な難しさは、その曲の中で練習しなければならない。

私の『指の練習』 はなるべく短時間で高い効果が得られるように工夫した。

完成されたピアニストでも、技術を保つために使うことができる。

私は、この本が役に立つ、と証明されることを願っている。

ブダペスト、1929年6月
エルンスト・ドホナーニ


なるほど…うなりますね~


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