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当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集 第14回 コーヒーブレイク



ハートピアノ教室


HEART「皆さん発表会やコンサートで演奏される機会があると思いますが、今日はちょっとバッハをお休みして“緊張”について考えてみましょう。」
明夫「あ~僕も一回だけ大人のコンサートに出たばってん、緊張して手が震えて弾くどころじゃなかったですばい。」
美香「それに緊張すると血が指まで届かなくて冷たくなっちゃうんですよね。」

HEART「緊張しない人ってあんまりいないんですよ。舞台を指して『あそこは人生で最も孤独なところだよ』と言ったのはホロヴィッツ。『あそこはゴルゴダの丘なのだ』と言ったのはギレリス。アルゲリッチも超神経質になって逃げだしたくなるそうです。」

美香「まあ!巨匠たちも緊張するんですね。」
HEART「人前に出て緊張感の中でピアノを弾くのは至難の業。永遠のテーマですね。」

芳美「昔習っていたピアノの先生は『本番では、人混みの中を、すっすっ、とよけながら歩いているように。なにが起こってもすっとかわすように弾くのよ。』とおっしゃっていました。ご自身も演奏活動してらしたんです。」
善雄「しかし、震える指でホール備え付けの慣れない楽器を操るのは至難の業ですよ!」
美香「ホロヴィッツだって自分のピアノを持ち歩いていたというのに緊張するんですもの。」
芳美「私いつか発表会で弾いている最中に、ホールの天井からなにやらホコリが落ちてきてこともあろうに鍵盤の上に着地!なんてこともありましたよ。何が起こるかわからないのもドキドキしますね。」

HEART「いろいろ伺っていると、そんなアクシデントの数々をくぐりぬけ無事に曲を弾き終えるのは、なんだか奇跡のように思えます!優雅に曲の雰囲気もばっちり醸し出しながら舟に乗ってすう~っと進んでいるように弾く、というのが理想ですが・・・。」
明夫「曲の出だしは舟に乗っていたはずなのに、いつの間にか舟は溶けてしまって…。泥舟だったと気づいた時にはもう遅く、必死に泳いでいるだけみたいな演奏になってしまうとですよ。」
芳美「どんなに練習しても100%うまく弾けることなんてないですよね。」

HEART「マリア・ジョアン・ピリスは、『“緊張”がやってきたらお入りなさいって入れてあげるのよ。』と言っていました。怖がって逃げるよりも迎え入れてあげなさいと。腹をくくって体の力を抜くということでしょうか。」
明夫「それに“緊張”に負けんように練習ばいっぱいせなぁいかんですたい。」
HEART「そうですね。そして『100回の練習より1回の本番』という言葉もあり、人前で演奏すると練習の何倍も曲の良さや難しさが身にしみて分かるようになることもあるので、悪いことばかりじゃないかもしれません。」

明夫「僕もまだまだ“泥船に乗ったたぬき”ばってん、一生懸命に泳ぎまする!音楽の楽園を目指して!」

*「当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集」はフィクションです。

熊本市東区健軍 HEART PIANO ハートピアノ教室


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