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私の好きな曲⑰ ”炎” 西城秀樹


 最近弱音のタッチにフォーカスして練習をしています。音楽の奥行き感を出すためにも、繊細な心の機微を表示するためにも弱音は極めたいのですが、まだまだ反省の毎日です。

 そんなある日、車のラジオから西城秀樹の情熱的な歌声が流れてきました。特集らしく『傷だらけのローラ』『YOUNG MAN』そして『炎』と、次々とヒット曲が流れてきます。西城秀樹さんは振り付けはもちろん、頭の振り方から声のかすれさせ方までが全てに劇的でドラマチックで情熱的です。

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 しかし彼の魅力は優しくささやくような歌い方の中にもあります。『炎』はごくごく静かに、歌っているというよりは歌詞をささやいているように始まります。彼は曲全体をしっかりと把握しているので、出だしはそっとそっと表現します。しかしそれがただの静寂ではないことを声に包み隠しているので、まさに小さな炎が危険をはらみながらメラメラと燃えている様子を絶妙に表現します。長調を挟むのが昭和の日本歌謡の香りを醸し出すのですが、そのあとにくるサビの「あー、あー、あーーーー!」でそれまで抑えに抑えた情熱を爆発させるのです。

 ついつい髪形や顔の表情、抜群のスタイルに目が行きますが、彼は様々な技術を駆使して歌っています。出だしのささやくようなpp(ピアニッシモ:ごく弱く)、盛り上がりのff(フォルテ強く)での、しゃくったような息の使い方を混ぜた声と絶妙のビブラート、タッチで色々な音色が出せるピアニストのようです。実はサビでも音量的にはあまり声を張り上げないで最大限の表現をしています。もしかしてプッチーニの歌劇【トゥーランドット】の『誰も寝てはならぬ』(これも静かに始まり後半のサビで盛り上がる)を歌ってもお上手だったのではないでしょうか。

 彼の時代のアイドルはもちろん常にソロ。熱があってもきっとお仕事なさっていたのかもしれません。もう少し長生きしてまだまだ歌い続けてほしかったです。

 この曲は「あー、あー、あーーーー!」のサビでは手をリズムに合わせて上へ上へと突き上げるような振り付けでした。髪は今でいうロン毛を振り乱しながらの命がけの熱演。一人車の中で手を「あー、あー、あーーーー!」に合わせて上げながら大声で『炎』を熱唱してしまうわたくしでした。

☆気ままに、音楽あいうえお☆ 「せ」 聖飢魔II
http://pnet.kawai.jp/602574/topics/181599/
私の好きな曲⑭ あしたのジョーhttps://pnet.kawai.jp/602574/topics/129126/もご覧ください

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