意外と知らない作曲家の顔②

　生徒さんは作曲家の顔を知らない時があります。リストの曲をレッスンする時は必ず彼の容姿へ話がいきます。彼はもちろん顔も素敵ですが、曲中には技巧的でカッコイイ箇所や、いかにも男性的魅力満載なフレーズがたくさんあります。例えば《ロ短調ソナタ》や《愛の夢》を聴いてみるとよく分かります。激しい表現も素敵ですが、曲中のゆったりとしたメロディーラインにも、彼が本当に魅力的で素敵な男性だったことがにじみ出ています。

　私はいつも 「リストってとっっっっっても素敵な男性だったんだって。顔も超イケメンでカッコイイし、ピアノが上手で弾いている姿もすごい迫力だったから、演奏を聴いて女性が気を失ってたんだよ！」 と、わざとうっとりして言ってみせます。

　さてそして別の日のレッスンでは、大バッハ先生のメヌエットや平均律を弾きながら「バッハの顔知ってる？」と容姿の話になります。そこでカツラや肥満気味の体形の話になっていくのですが、そんな時にバッチリタイムリーな楽譜があります。





　なんと表紙にイケメンのリストと音楽の父バッハ大先生が隣同士に配置されている楽譜です。リスト編曲のバッハの曲が入っているのですが、他にも同じリスト編曲のシューベルトの曲が入った楽譜もあり、これも表紙は二人の顔が並んでいます。わたくしの気のせいかもしれませんが、やはり若干リスト様の方がいい感じの（カッコイイ）ものを選んであるような気がするのですが…。





　これらの楽譜は生徒さんに二人を見比べるという行為をいやがうえにも強要します。そう「どっちが好き？」の世界です。そして統計をとったところ、なんと現在まで100%でリスト様の勝利でありました。美の基準は現代とあまり変わっていないのでしょうか…。

　「私はバッハの方が断然カッコイイわ♥」と言う生徒さんがもし現れましたらHP上ですぐにお知らせいたします！

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