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難しいのはきらい

 生徒さんは進度も目指すものも様々です。でも、音楽が大好き、ピアノが大好きで、もっともっと音楽の真髄に近づいて行きたい、という気持ちは皆さん共通に強くお持ちです。

 ある日、大人の生徒さんが「以前は簡単な曲でもいいから弾きたいな…くらいに思っていたのに最近レッスンでいろいろなことを知るうちに、難しい曲をやりたくなってきちゃったんです。」と、おっしゃいます。

 そう、正に難しい曲を欲しがるのは上手くなるサイン、何の分野でも面白さはある程度進んだ先に険しさを以てそびえたっているものなのです。物理学でも化学でも、やっぱり本当に好きでやっている人は複雑で難しいところに入ってこそおもしろさが感じられる、と言います。「フロー状態(忘我の境地)」の提唱者である心理学者ミハイ・チクセントミハイも、“楽しみ続けるためには複雑さを増大させなければならない”と言っています。

 大人の方は人生経験の蓄積があるので、ある程度本格的な音楽の内面まで踏み込んだほうが喜ばれます。例えば、“絶望している感じ”とか“祈るように”など。静かな曲では“深くしまい込んだ悲しみが心のさざ波に漂っているように”などいろいろなイメージを喚起しながら、指運びやタッチを考えていきます。

 メロディーラインをイメージ通りに且つ自然に聞こえるように演奏する技は奥が深く、聴衆には気付かれないところでの技、細かい修正や調整が必要です。難しい練習ですが、そこを面白いと感じて楽しみます。

 「本物の演奏ができるようになりたいんです。」と涙ぐむ大人の方もいらっしゃいます。「違う、違う、」と言いながら時間を忘れて何度も取り組む姿を見ながら、難しさを楽しいと思えることは素晴らしいと実感します。その先にこそ、大きな感動が待っているからです。

 さて、先日はなんと小学校低学年のかわいい生徒さんが「せんせー、早く難しい本にいきたい~。」と早くも開眼。「まあ、難しい曲をあげた時に喜ぶ人は必ずうまくなるのよ!今までもそんな人はどんどん弾けるようになって、高校生までがんばってショパンやリストを弾いてるよ。」と大いに褒めました。レッスンの時の眼も真剣そのもの。必ず弾けるようにしてあげないと、と私も力が入ります。

 それでもやっぱり“難しいのはきらい” と言いたくなることは誰でもあります…。でも、大いなる音楽の感動を味わいたい、自分の指でそれを作り出したい、と願いながら努力すれば、お金では買うことのできない価値あるもの、想像できないほどの大きな感動を音楽は運んでくるはずです。

  HEART PIANO ハートピアノ教室
 




















































































































































































































































































































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