正しい発声

　秋桜の花が美しい季節となりました。いよいよ芸術の秋の到来です。地域でも様々なコンサートが開催されていますのでお出かけになってみてはいかがでしょうか。上田市に今年オープンしたサントミューゼでは手頃な価格のコンサートが目白押しですのでお勧めですよ。
さて、みなさんの学校でも秋の音楽会があり、ピアノ伴奏や様々な楽器に選ばれた方もいるようですが、指揮者、伴奏者以外が全員演奏するものに合唱があります。合唱と言いますと音が正確に取れているかに気持ちが集中しますが、もっと大切な事があります。それはよい発声で歌うことができているかです。きれいな発声法で歌われた声は、とてもきれいなハーモニーになります。また、「歌う」と言うと口の形や声量に注意しがちですが一番大切なのは呼吸です。脱力した状態で吸った息を無駄なく声帯に当てます。そして声帯からの音声を体全体に共鳴させていきます。その時の姿勢、表情や口形によってよりきれいな聴きやすい声を出すことができます。よい発声で歌われた声は音量に関係なく遠くまでよく届けることができるのです。それから歌には歌詞が付いています。その歌詞がどんな意味を持っているのか「詩」をじっくり読むことで理解して言葉を大切に美しく発音します。以上のことに気を付けて歌うことにより見違えるほど美しい音楽が生まれます。そして最後の仕上げとして指揮者や指導の先生、クラスメートのみなさんがその曲が伝えようとしていることを理解して演奏していきます。よく「みんなの息を合わせて・・・。」とも言いますがブレスのタイミングを合わせるのも大切ですね。
いくつかの学校には教育委員として来賓で伺いますのでみなさんの演奏を楽しませて頂こうと思っております。