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演奏って?


この日記は、1週間前(2012年10月21日)にマイブログに投稿した記事の本文です。

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皆様こんにちは

以前「土壌を豊かにする事」について書きましたが、今回は「どうすれば豊かにしていけるのか」を考えたいと思います。
ピアノで音楽を表現する時、まず最低限やらなければならないことは、「作曲家の遺した作品の芸術的価値を損なわずに再現する」という点があります。
多くのピアノの作品は「楽譜」にその作曲家の伝えたいメッセージが詰め込まれているので、演奏者はその意図を推し量って演奏することが求められるのではないかと思います。
「作曲家がその作品に込めた想い」を推し量るためには、それを理解できるだけの力が演奏者に備わっていないと、中々、聴き手に伝わりにくいと言えるでしょう。で

は、どうすれば聴き手の心に響く音楽を奏でられるのでしょうか?
答えは1つではないと思いますが…
はじめて出会う曲の場合、他のピアニストの演奏を聴くこともヒントになりますね。特にはじめての曲は、その全体像・曲のイメージをつくる際に、他の演奏家が演奏する「完成している形」を知ることで段々と見えてくるものです。
そこで得たイメージを徐々に膨らませながら何度も練習していきながら曲を仕上げていくことになるのでしょう。

作曲家の遺した作品に込めた想いを推し量る際に必要になってくるのが「演奏者の心の土壌の豊かさ」になるのではないでしょうか。
では、どうすれば、土壌を豊かにできるのでしょうか?
答えは、「特効薬はありません」となります。
人として生きていく中で経験したことや、色々な物語を読んで擬似体験をしたり、多くの演奏家の演奏を聴いたり…こういったことの積み重ねが、その人の「心の土壌を豊かにしていく栄養分」になるのではないかと私は感じています。
ピアノを演奏するという行為は「その作品を表現」することになるので、日常の生活をしていく中で色々なことに興味を持って「自分だったらどう感じるか」ということを意識して生活していくことで、「想像力」を豊かにしていけるのだと思います。
そういう習慣を身につけることで、「他者の考えを推し量る力」が備わっていくのでしょう。
これは、演奏者自身の精神を高めて内面を鍛えるということに繋がっていくと思います。
日々起こる出来事を、ただの「現象」と捉えるのではなく、「自分自身の心で捉える習慣を身につけていくこと」で、「心の土壌」を少しずつ豊かにしていけるのだと私は感じています。

日々生活している中で、「楽しい」「嬉しい」といった気持ちは、そういうイメージの曲を演奏する時に役立ちますよね。
「悲しい」「苦しい」「辛い」といった気持ちは、一人の人間としてはあまり抱きたくないものかもしれませんが、「表現」する立場の人間には、そういう事を身をもって体験していなければ、出てくる音楽も薄っぺらいものになってしまいます。「ピアノを演奏する」ということは、負の部分も表現しなければならなくなります。悲しいこと、苦しいこと、辛いこと…をたくさん経験することでしか表現できない曲を演奏する時には、これらの体験が「肥やし」になるのだと思います。
ピアノを演奏するという行為は、ある意味とても過酷な道ではありますが、人々が共感できるものが音楽にあるからこそ、時代・国境を越えて愛され続けているので、これからも音楽を愛し、ピアノを愛し続けていきたいと思っています



 



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