レッスン雑感

お子さんにピアノを習わせる親御さんのご要望の一つに、「楽譜が読めるようになれたら」という思いがあります。楽譜は文章で考えたら文字と同じなので、確かに読めた方が楽しみはぐんと広がりますよね。

音楽の感覚を養う第一歩は、リズム、拍感覚だと私は思います。カードを使って、タン、タン、タンと等間隔で叩くことから始めます。タンができたらターン、ターンと2倍に伸ばしたり、ウンとお休みを入れたり、少しずつバリエーションを増やして、そのリズムが表す音符や休符の意味を感じとっていきます。小さいお子さまにもその場でできる、やさしいところから感覚を確実に養っていきます。

音の高さにアプローチする前に、この拍の感覚をある程度安定させていかないと、弾いてはうまくいかず中断ばかりになります。おうちで毎日少しリズムの復習をすることで、拍感覚は確かなものになります。

リズムから入ると、やったらできた、できたからその次も、と楽しみながら確実に楽譜を読めるようになっていきますよ。