ヤマハ　PSTA講座

ヤマハの「大人のためのピアノスタディー」の講習に参加しました。
認定講習は新米講師の時以来。

なんと講座の先生は、どこかでお会いしたかもと古い記憶をたどった結果、若い頃に研修を受けた先生でした。一気に記憶が蘇り、時がこんなにも過ぎたことに恐ろしささえ感じつつも、感慨深いものがありました。

講座の内容は大変興味深く、「ピアノスタディー」のテキストは多岐にわたっており、生徒さんに合わせてピックアップしてく楽しみが広がりそうです。早速大人の生徒さんに、洒落たハーモニーの曲を弾いてみたところ、「一生懸命練習して、頑張ります。」とたのもしいお返事でした。

クラシックピアノという観点からは、基礎練習量が少ないので、副教材的な使い方の方がよいかと思います。真面目に練習に取り組み、タッチを細やかに習得していける生徒でしたら、伝統的なテクニカル教本が必要不可欠と考えます。

シニアの方の老後の楽しみや、いろいろなジャンルの優しい曲を弾いてみたい、という方々にはぴったりのシリーズだと思います。
私も今後シニア層の方々に、特に「ピアノは弾いてみたいけど機会がない。続ける自信もない。」という方に、ぜひピアノライフを楽しむ、ささやかなお手伝いが出来ればと思っています。

余談ではありますが、主人も私の大人の生徒のひとり。かれこれ40年ぶりに始めたピアノは、3年目になりました。

「子どもの時は、よくさぐり弾きをしてピアノの先生に怒られて、
音を大切に弾く余裕は全くなかった。」

音をよく聴いて大事に鳴らすと、無心になって気持ちが静まり、仕事の合間のリフレッシュのひとときになっている様子です。

子どもの頃お世話になった先生はこの世を去り、
「今の僕を天から見ていたら・・・苦笑いかなあ。」と。

昔お世話になった先生は、ずっと心の奥底に残るものですよね。
指導する側も、これまでの生徒に時に思いを馳せるものです。