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ピアニストの脳を科学する

サイトがリニューアルされて、随分見やすくなりましたね^^

パソコンのブルーレイの刺激が、少しの時間でも疲れます。

日頃、細かな音符を追って目を酷使していますから、神経も、目も、休めるように心掛けています。

パソコンは毎日立ち上げず必要最低限、、テレビはニュースくらい、情報に振り回されないように。



さて、長い期間をかけて、

古屋晋一著  「ピアニストの脳を科学する」 超絶技巧のメカニズム

という興味深いタイトルの専門書を読んでいました。


そうだったのか!と膝をうつこと数回、読み応えのある内容でした。

科学の視点からピアノを弾くことの利点、音楽家の演奏の仕方の特徴、体を痛めた原因など、

演奏するうえで最も重要な「脱力」とは具体的にどういうことか?ということまで。

さまざまな研究の結果を知ることができます。


ピアノを練習し続けていくことで、脳はどのように変化するのか、

ということが記載されていましたので、抜粋させていただきます。



* 脳の中のケーブルを包む鞘(さや・ミエリン)の発達について

11歳までの練習時間に比例して発達し、運動技能が向上するといったことが起こる。

幼少期に練習したほうが、脳を育むうえではずっと効率が良いということ。

「ピアノを始めた年齢が早いほど、左手の動きをつかさどる脳部位が大きい。」

早期教育の重要性は、鞘だけでなく神経細胞でも報告されている。

神経細胞の多い子ほど、指をより早く動かすことができる。

ハーバード大学の研究グループ



* 「脳の柔らかい」時期に音楽教育を受けることが、その後の人生で音楽を深く楽しむための

一生の財産となる。幼少期に頑張って練習したおかげで「変化しやすい脳」になり、

おとなになってからでも少しの練習で大きな効果が得られるようになる。

いわゆる「昔取った杵柄」というものは脳の中に潜んでいる。

ヘルシンキ大のグループ



* 耳の特殊能力

音楽家の脳幹(言葉を聴くときの部位)は、相手の話すニュアンスの変化を正確に捉えることが

できる。音楽訓練の効果が言葉を処理する能力に転移し、訓練していない言語を聞きとる能力

までもが向上する。

「音楽家は言葉を聴きとる能力が高い。」

 シカゴ・ノースウェスタン大学 


以上、まとめてみました。

まだまだ大変興味深い研究内容がぎっしり紹介されています。


著者の方は、異国の地で、音楽演奏科学という未知の分野でご活躍していらっしゃいます。

日本でも、この分野の研究施設が整ったら、音楽教育のさらなる発展につながることでしょう。


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