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音楽を聴いていますか?

昨今、非常に危惧していることがあります。


ピアノやヴァイオリンを習っていて~音楽と親しんで下さっているのに、
自分たちが身を置いている「音楽」の世界をほとんど知らない~
といった実態です。


受験生はもちろんのこと、
ソルフェージュの生徒さんや
趣味のピアノの生徒さんでも小学校高学年になられる方には、
少しずつフォルマシオン・ミュジカル的な角度で
お話したり、レッスンしたりすることがあります。


それが・・・「知らない」ではなく、「聞いたことがない」いえ
「聴く機会」がそもそも無い!
ということです。


昔は、ごくごく普通の小学校や中学の音楽の時間でも
今よりは「音楽」の授業時間も多かったため、
合唱や合奏以外に「音楽鑑賞」の時間もあり、教科書にも
必須で聴くべき曲などが載っていました。


記憶にあるだけでも、
チャイコフスキーの「白鳥の湖」のように、
当然!と思えるような曲から
今思っても、高度だな~と思えるような
ワーグナーの「タンホイザー」を、
小学校の高学年で聴きました。


もちろん右から左に通してしまう子だって多いかもしれませんが
「音楽室でしか出会わない刺激」
というのは・・・とても意味があったと思います。


少なくとも、私はその入口が無かったら知らなかった世界の扉を見つけました。


小学校6年で聴いたグリーグの「ペールギュント」は
クラス(ごくごく普通の区立の小学校です!)の
10人くらいの男子が替え歌にして歌っていました。
まあ~~今、考えると・・・なんて素敵な光景でしょう!!!
それまで特別な音楽の勉強などしていなかった私は
個人的にはプロコフィエフにすごく
興味をもったのを覚えています。
教科書に載っていたメロディーについている和音の進行が
驚きだったからです。
少なくともそれまで「おけいこ」で習っていたピアノ曲とは
違った遠隔転調があったからだと思います。


さらに卒業間近で聴いた「フィンランディア」のおかげで・・・
それまでピアノはともかく、音楽など習ってもいなかった男子たちが
中学(普通の区立中学です!)でブラスバンドに入部しました。


いきなり!

「フィンランディアを演奏したい!!」
と意気込みました。


どの楽器もゼロをイチにすることすら出来ない状況で・・・でした。


今のように、ブラスバンドのコンクールなど盛んではない時代ではありましたが
それでも、世の中には「フィンランディア」演奏が可能な中高生はいましたが
私たちは足元にも及ばない学生でした。
それでも、そうした曲の知識や興味を手にする機会がたくさんありました。


中学の音楽の先生は
ラベルの「ボレロ」を
「昔はレコード(年齢がわかりますね・・)を目の高さに持っていくと、
さあ~っと深さがかわっていくのが見えるほどなんだよ」
と話してくれました。


今、

ごくごく普通の小学生に「これは知ってるよね!」
といっても「白鳥の湖」すら知らない・・・
(まさか・・・ドリフターズのコントがないから・・じゃないですよね?)


本当はごくごく普通の子たちにも
そのばだけでも
「名曲」というものの存在を知らせたい・・・
右から左でよいから・・。
中に、「!!!」と思う子がひとりでもいれば~。


今は教科教育法もカリキュラムも変わり
音楽の時間も昔と比べて小学校ですら、短い時間になっていて、
現場の先生方もご苦労があろうかと思います。




せめて!せめて!!

ピアノだったりヴァイオリンだったりおけいこをしている生徒さんには
自分がちょこっと拘わっている音楽世界にはどんな曲があって
それがどれほど世界中の人たちを魅了した音楽だから、楽器だから
親御さんが習わせたい~と思ったのか・・・
少しだけ知ってもらいたい。


今、あなたが練習している曲を積み重ねていったら
どんな素敵な曲が弾けるのか・・・・・
弾けるようになる前の今、知ってほしい。



ピアノ科に進みたい・・・
と思っている子供に、
「どんなピアニストが好き?」とか
「どんなピアニストになりたいの?」

と聞くと・・・・


ここ数年でコンクールで目覚しい成果をあげた若い人とか
ニュースになった人しか名前すら知りません。

「大家で好きな人は?好きな演奏は?」

・・・・・・・

もちろん知りません。
それどころか、

練習したことのある曲以外の曲は
有名どころの作曲家の曲でも知らないことが多いです。


ベートーベンのソナタは弾きますが、
ピアノコンツェルトは「ちょっと聞いたことがある~」
は、大多数です。



練習は大事です。



でも、自分が飛び込んでいこうとしている世界が
どれほど広くて、
どんな歴史があって
どんな先人たちがいて・・・
自分はどんな風に存在していきたいと思って
今、がんばっているのか??

考えてみても・・?


趣味にしてゆこう~と思っている方も
音楽って・・・
一生かけて掘っても掘っても底の無い
深~~~い世界なんですよ!
素敵な一生の宝物が趣味になるのです。

先生が少しだけ水先案内人になりますので
その後、一生楽しみに掘って下さいね!





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