憧れの１オクターブ

本庄市　上里町　かないピアノ教室

金井智美です

レッスンでテクニックの練習をしていた3年生の男の子。H君
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今日の新しい課題は「7度の音程」を弾くこと

7度って？

ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ

の音の階段があって

「ド→シ」ドから数えて7番目がシ

なのでド→シ→ド→シって感じの

7度の音程を弾く練習曲になっていました。
　
「7度」の説明をしながら

１オクターブ　＝　ド〜高いド　（8度）の説明もした時です

7度間はしっかり手や指を広げて上手に弾けましたが

１オクターブ、キーが１つ増えただけで弾けなくなるんです。

いくら指を目一杯に広げたって違う鍵盤も触れてしまう。

これは誰でも通る道。

何たって手がまだ小さいんですから。

7度は弾けた・・・

今度は１オクターブにLook on

切って弾くのはできても一緒に鳴らすのは無理。

H君「ヴ〜〜〜ン、隣の音もなちゃうよ・・・。」

〜〜私もおんなじ事を思ったなあ

　　　早く手が大きくならいかな。

　　　指が長くならないかな

　　先生の手って思っていたより指が長いなあ〜〜
　　
って。改めて手の大きさや指の長さを認識したんです。

私「そうだね、もうちょっと手が大きくなったら弾ける様になるね」

　「オクターブが弾ける様になったら迫力ある演奏になるよ」

と言って思いついた曲「乙女の祈り」の冒頭を演奏してみた

H君「すげ〜〜〜！！！」
　　「俺、この曲弾ける様になりたい！！！」

H君が「この曲を弾けるようになりたい！」って自分から言ったのは初めてで・・・。

パッと表情も変わったのです。

今までは発表会の曲やイベントで弾く曲は

私が何曲か用意して、聞いてもらって

本人に選んでもらうスタンス。

小学校高学年やそれ以上の学年の生徒さんは

発表会で「誰かが弾いていた曲」とかCMで流れてる曲とか

弾きたい曲が見つかってきます。

ピアノ曲の名曲を目標にする子も。

弾きたい曲にチャレンジする気持ちを育てていきたいので

生徒さんの希望には必ず答えます。

だって一生涯、私が生徒さんと寄り添えるとは限らないですよね

「弾きたいな」って思った時、自分で楽譜を探して弾けるようになる。

これが出来る生徒さんになって欲しいのです。

で、H君。この度、初めて「この曲を弾きたい」って思える曲に出会って・・・。

『乙女の祈り』

オクターブに魅了されたH君

今は、まだオクターブが弾けません。

だからと言って弾けるようにアレンジしてしまったら・・・・

私はあまり好きではありません。

なので、今しばらく我慢して・・・。

もう少し手が大きくなって、

トリルや速いパッセージもしっかり弾けるようにしようね

今やれる事を頑張ろう！ってなりました。

やっぱり『目標』って大事ですね。

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