こんな音楽を目指しています ♪

前回のブログでは

「こんな思いでレッスンをしています」

というお話をしました。




今日はそれにプラスする形で

お話したいと思います。




コロナになってから

私はオンラインでの学びを

多く取り入れる機会が増えました。




最近その中で、同じピアノの先生が

「ピアノを弾いていますか？」

という問いかけがありました。




もちろん

ピアノの先生はレッスンの中で

生徒さんに弾いて聴かせる場面は

あると思います。




その弾くではなく

「自分のために弾いていますか」

という投げかけでした。




私は今年になってお豆奏法という

過去に聞いたことも見たこともない

新しい奏法に出会い

今、それを一生懸命学んでいます。




ですから、自分のために弾く時間が

グッと増えました。




そして、自分が学ぶことで

生徒さんの気持ちがあらためて

よく分かりました。




ときどき

「音大を卒業したのに

まだ習われるんですか？」

と驚かれることがあります。




私からしたら、当然イエスです。

もちろん、いろんな事情があって

実際には習えないこともあります。




でもチャンスがあれば

みんな学びたいと思っていると思います。




他の芸術も同じだと思いますが

音楽もピアノも完成はありません。




極めれば極めるだけ

求めれば求めるだけ

永遠に続くものだと思っています。




本番の舞台があったとしても

今、一番できる状態でのパフォーマンス

でしかありません。




だから面白いんです。




小さいお子さんが達者に

難しい曲を弾かれることもあります。




でもその子が成長して

大人になって弾くと、同じ曲がまた

違って弾かれるはずです。




人生経験を積んだ分だけ

いろんな意味で豊かになるんです。




大人になって始めたピアノというのは

運動機能的には子どもに比べて

正直、劣ることもあると思います。




でも感覚的なこと、感情的なことでは

素晴らしいものがあると思っています。




ときどき

「すごく指は回って上手なんだろうけど

なんか面白くないな」っていう演奏を

聴いたこと、ありませんか？




ミスタッチがあっても

「わあ、いいな」と思える演奏。




私はそんな音楽を目指したいと

思っています （╹◡╹）