ピアノが「鬱」にも効き目あり!?

　先日のこと、母がお世話になっている
　ケアマネージャーさんからの話で、
　初めて知りました・・・

　「今、つくば市近隣の精神科病院は
　　若者で満床・・・」だそうです。

　病状やその原因は皆さん違うのでしょうが、
　それにしても「若い人」・「満床」は
　聞きづてならない響きです。


　こんな話を聞くと、つい思い出すのが
　もう20年近く前、知人の、そのまた知人から
　頼まれたある20代のお嬢さんのこと。

　
　何不自由ない環境で育ち、
　自分のやりたいことを早くから見つけ、
　進路も迷うことなく思う方向に進んだ方でした。

　
　ところが、大学在学中に何があったのか、
　生きづらさがどんどん積もり「鬱」に
　なってしまったとのことでした。

　
　とりあえず大学は卒業したのち、
　しばらく実家で治療に専念なさっていたのですが
　なかなか症状が改善せず、ご両親はもちろん
　ご本人もかなり苦しんでいらしたご様子。

　
　そんな時、
　「何か趣味として打ち込めることを」と考え
　子どもの頃習っていた「ピアノ」を
　もう一度やってみたい〜それで
　うちの教室に来られたのでした。


　結局、このお嬢さんはその後5年ほど
　「ピアノ」に通っていらっしゃいました。


　今だから言えることですが、
　初めの3年ほどは筆舌し難いほど
　レッスン自体がたいへんでした。

　
　しかし、5年ほどでようやく
　仕事にも就き、彼女自身のペースを見つけて
　今も元気に、忙しく生活されています。


　彼女はショパンが好きで、
　特に「ノクターン」はよく練習していました。

　
　彼女か「鬱」を、ピアノで克服でき↓たかどうかは
　何とも言えないところですが、
　「ピアノ」が、彼女の家族とも共有不可能な
　辛い気持ちに、ずっと寄り添っていたことは
　確かです。


　昨年からのコロナ禍で、若い女性の
　不安傾向が高まっているとよく聞きます。
　

　何かお役に立てると嬉しいです！