日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

伴奏の仕事

先日、とあるヴァイオリン専攻の音大受験生の伴奏をしてきました。受験本番の伴奏ではなく、受験課題の一部として提出する動画を収録するための、コンチェルトのピアノ伴奏でした。

ただでさえ緊張する受験生たち。この状況のなか、さらに大変な毎日を送っていることと思います。サポートするご家族(多くの場合、お母様方)の苦労も計り知れません。
最近では受験生本人よりも受験生の母親目線で物事を見るようになってきました。。。おばちゃんになった証拠ですなぁ。

この受験生の方は曲の美しさをしっかりと心で感じ取り、自分の感性で表現していました。
同時に曲の構成も明確に理解していること。それがわかる演奏をしていました。

初対面で何も話さなくても、演奏が全てを物語ります。
通して合わせを1回、「okです」。
ということで収録を3回。

お疲れさまでした!受験本番も頑張って!
そしてこれからの長い音楽人生、実り多いものでありますように!




さて、弾いたのはメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト第1楽章でした。
これを弾くの、何年ぶりだろう?と思って探したら、なんと、7年近く前でした。

もう7年も前か〜。
素晴らしい経験だったので、今でもはっきり覚えています。
世界的ヴァイオリニスト五嶋みどりさんの伴奏をさせていただいたのです。しかも、指揮はこれまた世界的な指揮者、リッカルド・シャイー氏。
お2人がオーケストラ(これまた世界的な名門、ライプチヒ・ゲヴァントハウス・オーケストラ。メンデルスゾーンが音楽監督を務めていたオケです!!)とリハーサルする前にピアノリハーサルの時間を取りたいという要望があったらしく、伴奏者としてのお仕事をいただいたのです。

その時の五嶋みどりさんの言葉。
「私はこのコンチェルトには何も足しません。これだけですでにとても美しいから。」
(英語だったので、直訳です。。。)


ピアノ教室.COM
写真は、当時のコンサートのプログラムとチケット、リハーサル用にいただいたバックステージパス。





さて、コンチェルトをピアノで伴奏するというのがどういうことかというと、要はオーケストラが弾く音楽をピアノ1台で代用する、ということです。どんなに世界的な演奏家でも、コンチェルトを練習したい時に毎回オーケストラを招集するわけにいきませんからね。
大富豪なら出来るのかな。専属オーケストラ、とか?

コンチェルト伴奏という経験は、ピアノを習っている方にとってはほとんど経験がないと思います。
上級者の方やピアノ専攻の音大生や卒業生なら、同級生が弾くピアノコンチェルトのオケ(オーケストラのこと)部分を伴奏したり、自分が弾くピアノコンチェルトのオケ部分を勉強することはあると思いますが。

私は縁あって色々な楽器のコンチェルトの伴奏をしてきました。オケ部分をピアノ1台にアレンジしたものとして、コンチェルトだけでなくオペラやアリアも、それなりに弾いてきています。

この、オケ部分をピアノで弾くという経験。
ピアノソロの勉強にも、とてもとても有益だと思います。
次回から、もっと詳しく書いていこうと思います。



↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓
↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑

このブログへのコメント