五線ノートを忘れた時には

生徒さんが、うっかりと持ち物を忘れてレッスンに来られる事が有ります。

お家で、ちゃんとレッスンバッグから出して、見たり弾いたりしたからこそですよね。

今回は、五線ノートを忘れてしまった時のお話しです。

そういう時は、視唱用のプリント等を裏返して、真っ白な紙に、ボールペンで5本の線を書く事にしています。

消しゴムを使っても消えない様にボールペンが便利です。

小さな生徒さんには、「間違って6本の線を書かない様に、一緒に数えてね｣とお声かけをして私が書きます。

生徒さんは、とても珍しい物を見るように、良く集中して一緒に数えてくれます。

音を書き込む時も、特別な気持ちで集中される様子です。

大昔から、様々な記譜方が試された中で、4本でも6本でも無く、5本の線を使うのが一番便利で見易い、と選ばれた五線譜です。

改めて5本の線を身近に味わうと共に、紙と鉛筆さえあれば、さっと5本の線を書いてメロディーを書き留められる、いつの日かそんな一瞬を味わって貰えたら素敵だと思います。