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ペダルの練習「エリーゼのために」

小学校4年生くらいになられると、ぐっと身長が伸びて、自然にペダルに足が届く生徒さんが増えて来られます。

これまでは、遊びとしてペダルを踏んだり、ペダルの踏み方の判りやすい曲や部分を見つけて、体験的に踏む事に留めていましたが、そろそろ本格的にペダルを踏む曲に入いる時期となりました。

そこで「エリーゼのために」です。
この曲では、単に指示通りにペダルを踏む以外に、とても繊細な注意を払いつつ、踏むタイミングを見極める練習ができます。何しろとても有名な曲で耳慣れていますから、あと一息の注意を払う事が、案外やり易いと感じています。

実際のペダルは、
①左手が初めて音を出す所で一つ目のペダルを。
②次に左手が弾き始める所で二つ目のペダルを。
③その次に左手が弾き始める所で三つ目のペダルを。
通常この様に踏みます。

多くの生徒さんには、②と③のペダルで問題が起こりますので、気を付ける事をお伝えします。

ペダルには、混じって良い音と、いけない音が有るのですが、この②と③の場所では、どちらもその直前の右手の音が残ってペダルに入ってしまう事が多く、しかも、それはペダルの中に響かせてはいけない音なのです。

この右手の音は薬指で弾いていますから、その動かしずらい薬指が上がり切らない内に、慌ててペダルを踏んでしまうのが原因です。

趣味ならば、ちょっとくらい音が混じっても良いのでは?…

いえいえダメです。もったいないと思います。

エリーゼの譜読みができるくらいに、ピアノに向かわれる力が有るのですから、汚い響きのまま弾いていてはもったいないです。

ですから、きちんとお伝えします。

汚い響きなら、自分で気が付くのでは?…

これが案外気が付きません。
「今のペダルは、ちょっと前の音が入って汚い響きよ。ほら、この響き、別の音が混じっているでしょ」
「今のは大成功、響かせたい音だけ上手く響いているわね」

この様に何度も丁寧に伝えていく内に、生徒さんは音の聴き方を習得して行かれます。

実際に、上手く行く時と、行かない時と何回か弾いた後には、徐々に演奏のこつも掴んで行かれます。

〈聴く耳〉を育てる事は何より大切な事と考えます。

以前、指揮者の小澤征爾さんが、若い学生のアンサンブルを指導なさる映像の中で、ご自分の耳を指さされながら「とにかく耳!聴く事が大切!」とおっしゃっていた事を、今ふと思い出しました。


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