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東区健軍ハートピアノ教室

  • コンクールの本当の目的

     コンクール、と聞くと “賞を取る”とか“人よりうまく弾く”とかいうことを連想しがちです。また審査員の前で演奏する緊張感、優劣をつけられることへの抵抗感などからも参加を躊躇する方もいらっしゃるので、私もコンクールをお勧めする時にはとても気を使います。  コンクールの欠点は、結果が点数や受賞といった目に見えるものに結びつかなかった時に受けるショックやプレッシャーです。人と比べて自分を評価することが自分を苦しめてしまいます。反対にやる気や精神力があっても、賞だけを追い求めるためだけにピアノを弾... 続きを読む

    2021年8月29日

  • 悲しき音楽家⑥ バイエル

    作曲家、ピアニスト[ドイツ] 1863年 5月14日 死去 享年61歳  本当によく聞くのは、大人の方で「子供の時にはピアノを習っていたのですが、小学校でやめてしまって今は弾けません。」というお話です。その時にかなり高い確率で登場するのがバイエルピアノ教則本、通称《バイエル》です。  フェルディナント・バイエル(Ferdinand Beyer, 1806年7月25日 - 1863年5月14日)は、ドイツの作曲家、ピアニスト。その初心者のための教則本をもって日本のピアノレッスン界に燦然と君臨し、ピアノと言えば《バイエル》という時代... 続きを読む

    2021年4月1日

  • 私の好きな曲⑰ ”炎” 西城秀樹

     最近弱音のタッチにフォーカスして練習をしています。音楽の奥行き感を出すためにも、繊細な心の機微を表示するためにも弱音は極めたいのですが、まだまだ反省の毎日です。  そんなある日、車のラジオから西城秀樹の情熱的な歌声が流れてきました。特集らしく『傷だらけのローラ』『YOUNG MAN』そして『炎』と、次々とヒット曲が流れてきます。西城秀樹さんは振り付けはもちろん、頭の振り方から声のかすれさせ方までが全てに劇的でドラマチックで情熱的です。  しかし彼の魅力は優しくささやくような歌い方の中にも... 続きを読む

    2020年9月26日

  • 意外と知らない作曲家の顔②

     生徒さんは作曲家の顔を知らない時があります。リストの曲をレッスンする時は必ず彼の容姿へ話がいきます。彼はもちろん顔も素敵ですが、曲中には技巧的でカッコイイ箇所や、いかにも男性的魅力満載なフレーズがたくさんあります。例えば《ロ短調ソナタ》や《愛の夢》を聴いてみるとよく分かります。激しい表現も素敵ですが、曲中のゆったりとしたメロディーラインにも、彼が本当に魅力的で素敵な男性だったことがにじみ出ています。  私はいつも 「リストってとっっっっっても素敵な男性だったんだって。顔も超イケメンで... 続きを読む

    2020年9月10日

  • ハイテンションなもの

     ある日、テレビから俳優達のハイテンションな声が聞こえてきた。何か事件が起きた風でもないのに、一つの場面中絶えず興奮して大きい声でセリフを言い続けている。フィクションなのだからこれくらいが普通なのだろう。どんなに上手い俳優でも、実際のしゃべり方と演技のそれではやっぱり全然違うように。ただ、のべつ幕なしにハイテンションというのは現実的にどうだろうか。もちろん元々声が大きい人やお酒の席などそういう場面がないこともないけれども…。  ショパンの作品は美しく、ソフトな口調で語りかける。音量の... 続きを読む

    2020年8月28日

  • ノクターン 夜想曲

     真夜中に暑くて目が覚めると、今確かに夢を見ていたようなのに何を見ていたかはなぜかぼんやりして、夢の中にさっきまで存在していた感情だけが現実の私を強く支配している時があります。  《ノクターン》(夜想曲)というジャンルがあります。ポーランドから亡命し虚弱な身体で異国フランスに生きたショパンは生涯にわたって21曲のノクターンを書き、この分野の最高傑作を確立しました。  一見優雅な美しさをまとったノクターンですが、さらさらと弾いてしまってはいけないものを感じます。弾くという動作に囚われず... 続きを読む

    2020年8月10日

  • 意外と知らない作曲家の顔①

    作曲家の顔はわりと分かりますが、顔を覚えるというのは見る頻度と慣れとが関係しているようで、他のジャンル例えば文豪や哲学者、画家の顔となるとどうして知らないのかが不思議なくらい無知なわたくしです…。 日本の文豪では、夏目漱石、川端康成、三島由紀夫はぱっと分かりますが、堀辰雄、江戸川乱歩、島崎藤村となると作品は超有名で顔も知っているはずなのに全然思い出せません。 これが外国の方だとますます危うく、例えば哲学者…。 デカルト→「我思う、故に我あり」目ぱっちりのよく見かける顔で知ってる! ジャン... 続きを読む

    2020年7月27日

  •  小さな嘘を大したことがないと思う人は、それがたとえ全体のほんの一部だとしてもすべてを滅ぼすことが分かりません。  美術の先生は「見えるものだけを描け。頭で考えた線を描いてはいけない。それは嘘だ。」とおっしゃっていました。その一言でみんなの絵が変わりました。一本でも頭だけで考えた嘘の線を描くと、絵が死んでしまいます。ピアノを弾くときも時々思い出す言葉です。芸術に嘘はつけません。人は安っぽい嘘の匂いはなんとなく嗅ぎつけるものです。しかし人は嘘つきの才能が備わっているのでしょうか。絵を描... 続きを読む

    2020年7月10日

  • ピルエットの思い出

     大学時代の恩師の一人お嬢さん(当時高校生)はクラシックバレエをされていました。先生の話によると、バレリーナは体重管理が大変で本番前の食事はリンゴ1個で過ごします。それに他の芸事と同じく毎日ストイックに練習しなければならず、1日でも休むとすぐに分かります。体の細部まで意のままに動かし心を表現する芸術のバレエには、少しの妥協も許されません。  そんなお嬢さんがディスコ(当時の言い方)に行かれた話です。 「帰りが遅くなるから心配で地下鉄の駅まで迎えにいったらとってもはしゃいでるの。ディスコで... 続きを読む

    2020年6月20日

  • ☆気ままに、音楽あいうえお☆ 「す」 スリリングな演奏

    ~スリリング… 恐怖や極度の期待からくる緊張感。はらはら、どきどきする感じ。~  スリリングな演奏では、手に汗にぎるドキドキの展開が満載です。 映画だったら、セット壊しまくりの派手なアクション、崖下へ思いっきりジャンプ、他にも暗がりから得体のしれないものが徐々に近づいてくるゾクゾク感、といった場面に似ています。アップスピードだけがスリリングな演奏ではなく、期待感や恐怖感も要素になります。  スリリングなピアニストというと、ファジル・サイ。有名なもののひとつに「モーツァルトのトルコマー... 続きを読む

    2020年6月11日

  • 生徒さんの歩み

    Aくん…小学1年生11月よりレッスン      半年後ぴあのどりーむ4巻、美しく青きドナウ(編曲版)、山の魔王の宮殿にて(編曲版)、エリーゼのために(編曲版)、ハノン、音符カード 一年後エリーゼのために(オリジナル)ブルグミュラー Bちゃん…エリーゼのために(小3)トルコ行進曲、子供の領分より(小4)子犬のワルツ(小5)モーツァルトのソナタハ長調(小6) Cくん…平均律クラヴィール曲集ホ短調プレリュードとフーガ、トルコ行進曲(小3)ショパンの即興曲、月の光(小4)パルティータ第2番よ... 続きを読む

    2020年5月10日

  • 映画タイタニックのテーマ曲

     昔観た映画「タイタニック」のテーマ曲が耳について離れません。沈んでいく船の上で静かに死を待つ人々の映像と共に、あの何とも言えず郷愁を誘う笛の音が、ふとした時によぎります。  テーマ曲に使われている笛はティンホイッスルというアイルランド楽器だそうです。 哀しいといって吹いているわけではないのに、管楽器は何か“帰らないもの”を追い求めているように聞こえる時があります。人が息を吹き込んで音を出すのでどれも声の分身のようです。  リコーダーで吹く「コンドルは飛んで行く」に子供心ながらに... 続きを読む

    2020年4月2日

  • 悲しき音楽家⑤ ベートーヴェン

     今年はベートーヴェン生誕250周年。その知名度はほぼ100%で、小学生でもみんな知っています。彼はハイリゲンシュタットの遺書を書き一度は命を絶とうとしますが、音楽家としての使命に目覚め、数々の苦難を乗り越えて傑作の数々を残しました。  ピアノソナタでは《悲愴》《月光》《テンペスト》《ワルトシュタイン》《熱情》と名曲揃い。ピアノをやった人なら必ず憧れる曲です。しかし本当にベートーヴェンをきちんと弾こうと思うと、技術的にも精神的にもとてつもない難しさが立ちはだかっています。ペダルで雰囲気だけ... 続きを読む

    2020年3月26日

  • 無料体験レッスン案内

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    2020年3月20日

  • ☆気ままに、音楽あいうえお☆ 「そ」 ソステヌート

    ~sostenuto ソステヌート…音の長さを保って ~  音楽用語辞典には“tenuto”テヌートにも“sostenuto”と同じように「音の長さを保って」と書いてあります。同じような解説が載っているこの二つの言葉は、イタリア語の辞書を見ると違いがよく分かります。 “sostenuto”とはイタリア語で“支える”という意味の動詞“sostenere”からきていて、下から上に支え持つ感じ。“tenuto”は“tenere”という手で持つ、つかむ、押さえておくという動詞からきていて今度は上から下へ力を加える感じです。音を保つという意味では同じですが、実は方... 続きを読む

    2020年3月14日

  • 芸術への執念

     ショパンは自分の作品には常に推敲を重ねていたので、イギリス、ドイツ、フランス、と楽譜を売る出版社が変わるたびに渡す楽譜の細部が微妙に違いました。その結果現在我々が目にするショパンの楽譜は、版によって細かいところで異なっており、彼の最終的な意図が見えづらく、どの版を信じればよいのか困ってしまいます。  ノクターンの中でも一番有名なop.9-2は、ウィーン原典版では二種類の楽譜が載っています。即興的なヴァリエーションで彩られている異稿はショパンがお弟子さんに合わせて書いたいろいろな装飾的フレ... 続きを読む

    2020年2月28日

  • 当たってくだけて平均律クラヴィーア曲集 第10回15番ト長調プレリュード、21番変ロ長調プレリュード、3番嬰ハ長調プレリュード

    HEART「今日はプレリュードを3つ集めてみました。どれも2声で読譜はしやすいですよ。」 明夫「HEART先生、僕は15番担当でした。弾けましたよ!」 ♪~~~明夫くんの演奏~~~♪ 明「なんかこの曲気持ちよく弾けますね。明るくてうきうきします。」 H「がんばって弾けましたね。でもちょっと機械的かな…。楽譜は一見ツェルニーみたいでしょう。でも指の体操みたいに弾いちゃダメです。1小節目右手は①の指だけ大きくならないように。そして上行する形と下降する形を弾き分けて立体的にメロディーラインを感じるようにし... 続きを読む

    2020年2月12日

  • 貴婦人の騎士道

    『アナ雪』の原題が『Frozen』だと知った時、驚愕したわたくしですが、楽曲も原題と邦題がまるで違う言葉が使われていたりして面白いものです。例えばシューマンのユーゲントアルバムには、題名付き(ドイツ語の 原題)の子供向けの小品がたくさんあります。 『おおみそか』はイ長調の温かい曲… Silvesterlied(独) New Year’s Eve Song(英) 『鬼ごっこ』は右手と左手を交互に弾く追いかけっこのような曲… Haschemann(独) Catch Me if You Can(英) 『サンタクロースのおじいさん』… Knecht Ruprecht(独) Knight Rupe... 続きを読む

    2020年1月29日

  • 切る

     一年のスタートを「切る」1月。いろいろな思いを胸に2020年がスタートしましたが、日常にはなんと「切る」という文字の入った言葉が多いのでしょう! 切り売り(才能をやりすぎると枯渇)/切り返す(頭がよくないと無理)/切り替える(こればっかりじゃ練習になかなか集中できません)/切りかかる/切り崩す(難曲が仕上がった時)/切り子/切り口上/切り捨て/切り餅/切妻/切り詰める/切り開く(常に道を!)/切り札/切り盛り/切れ味/切れ切れ(メロディーラインがこうなってはいけません)/切れ長/切れ者/切れ味/切れ目(曲の構造を理解... 続きを読む

    2020年1月16日

  • 練習に疲れたらシンデレラのスープ

     チャッチャッチャッチャッかぼちゃのスープ♬ シンデレラのスープ♪ という可愛い歌があります。B子ちゃんが1年生の頃レッスンでよく歌ったものです。  子供たちのレッスンは山あり谷あり。忙しいスケジュールで一日の終わりにピアノが入っているお子さんはもう頭がボーっとしてなかなか実力が出せません。ハノンで指をきちんとしようとしても、眠気が襲ってきます。そんな時は急に全然関係のない話をしたり、楽しい歌を歌ったりするとおめめぱっちりになります。  B子ちゃんもハードスケジュールなお子さんなのですが、が... 続きを読む

    2019年12月20日


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