発表会の延期について…葛藤

前回、綴りました
「発表会を取り止めて、気が付いたこと」の続きを書く前に…

3月20日に開催予定だったピアノ発表会を中止ではなく、延期にした理由を今回は先に綴りたいと思います。

発表会を取り止めるという苦渋の決断をした時、
まるで積み木が全て崩れ落ちていくような感覚に陥りました。

それまで生徒さんと一緒に頑張って積み上げてきた日々は、いったい何だったのだろう…

全てが無駄だったと、全否定されたかのよう…

まず頭がついていかず、心も追いつかず、
涙すら出てこない…

これが現実なのだろうかという、震えしかない。

そして、ひたすら自責の念が押し寄せてくる。

しかし、出来上がっていたプログラムを処分している時に、ようやく悲しさが込み上げてきました。

感情が戻り、そこに芽生えてきたものは…

コロナに完敗したくない。。

コロナの影響で失ったものも多いけど、
どうしても譲れない、失いたくないものもある。

それは、、、

努力の結晶の舞台。

このまま終わりにしたくない。

生徒さんと一緒に想い描いてきた晴れ舞台を、
夢で終わらせたくない。

現実にしたい……

でもきっと、こんなに世の中が不安定になっている現在、それを望んではいない親御さんや生徒さんもいらっしゃることと思います。

単なる私たち講師の
“ エゴ ”と言われれば、そうなのかもしれません。

しかも、いつ終息するかも分からない中で

延期の振替日を決めるのは、危険で無責任と言われるかもしれません。

実際に私たちの実家の母は、皆様の安全が保障されていない以上、延期を望んでおらず、

どちらかというと反対しています。

・・・でも、それでも、、、、、

誰に何と言われようとも

誰にどう思われようとも

真っ先に頭の中に流れてくる映像は、
生徒さんが懸命に発表会の曲を練習していた姿なのです。

レッスンで何度も見た、その姿が脳裏から離れません。

発表会前は・・・

何かを犠牲にしたこともあったでしょう。

悔しくて泣きながらレッスンしたこともあったね。

風邪で学校は休んだけど、レッスンには来てくれたね。

大雨の中、びしょ濡れになりながらもレッスンに来てくれたね。

緊張とどう向き合うかを、じっくり語り合ったね。

発表会のお辞儀などの所作も、何度も練習したね。

発表会にお友達やご親戚が来てくれるって楽しみにしてたね。

発表会に着るドレス、買ってもらったって喜んでたね。

こんなに皆、頑張っていたのに…

こんなに皆、発表会を楽しみにしていたのに…

それを知っている以上、
無かったことには どうしてもできない。

安全が第一、

それは分かってる。

でも、、、

生徒さんの心と想いも
大事にしたい。

演奏を披露できない辛さというのは、
どれほどのものだろうか。

何が正解か分からないけど、
今できないことを嘆くより、
この先できることを考えたい。

皆が笑っている、
晴れ舞台の記念集合写真を見てみたいです。

↓お問い合わせはこちら↓

問い合わせフォームへ
↑体験申し込みもこちらからどうぞ!↑

トップに戻る