紫陽花

和歌山県和歌山市でピアノ教室をひらいています。

レッスンで使うので伴奏を練習していました。
（ぎっくり腰だけどガンバル）
大好きな曲です。
胸がきゅんきゅんします。

詩は　北山冬一郎（ふゆいちろう）
曲は　團伊玖磨

團伊玖磨先生は、
「ぞうさん」など童謡の作品もあります。
昔、夜に国営放送でよく出演されていた。
当時、ちょっと強面で曲の雰囲気とのギャップに
驚きました。
様々なエピソードをネットなどで
知れば知るほど魅力的な方だったのだろうと思う。

曲は、ロ長調による鮮やかさとスピード感
半音階の和声による
不安定な情緒、ふわふわした感じがします。
とても美しい曲です。
（YouTubeにも色々Upされています）

北山冬一郎さんは
幻の詩人といわれています。
團伊玖磨先生とは交流があったそうですが
消息は不明です。
分からないことが多い。

以下　歌詞です。

紫陽花

そのひとと　めぐりも逢はず
そのひとと　語らふを得ず
あはれ　けふも
紫陽花の花は咲くなり
七月の陽もくるめき
そのひとと　めぐりも逢はず
紫陽花の花は咲くなり


生きていれば誰しも
もう会わなくなった、会えなくなった人は
必ずいるだろう。
心に傷を持たない人はいないだろう。
そこにドストライクに入ってきます。
そして何ともいえない気持ちになる。
紫陽花がキラキラと輝いています。
対比が素晴らしい詩と音楽です。