日本語の歌を歌うということ！

東京藝術大学名誉教授で
日本歌曲会の草分け的存在の瀬山詠子先生
企画構成の
日本歌曲ゼミナール成果発表会が
2021年1月30日（土）18時開演
行われます。

これは
今年下半期に行われた
日本歌曲ゼミナールで受講した曲を
それぞれ
発表するものです。

日本歌曲ゼミナールでは
課題の作曲家が決まっていて
30分一コマで公開レッスンを受けます。



詩から入る日本歌曲研究となっているだけに
瀬山先生は
詩の解釈
それを表現するための
テクニック
を妥協なく厳しく
ご指導くださいます。

課題の作曲家は
山田耕筰
ですが、
それ以外の作曲家
木下牧子・中田喜直・なかにしあかね・團伊玖磨・小林秀雄・石桁真禮生
などの作品もあります。

私は　なかにしあかね作曲
星野富弘の詩による歌曲集「木のように」 
から
1、今日は朝から雨
6、椿

の2曲を歌います

「今日は朝から雨」
何気ない日常生活を
涙ぐむほど懐かしむ日が来ないように
と祈る星野富弘さんの詩

それが
今年突然、起こってしまった！

マスクなしのみんなでワイワイ言いながらの
食事、旅行、音楽会、ライブ・・・

それが、今は涙ぐむほど懐かしい・・・

日本歌曲は言葉の意味を
聴いてくださる方に伝わることが
全て！
詩人が言いたかったことを
作曲家のメロディをお借りして
皆様にお伝えするのが
歌う人の責任。
と
瀬山先生はよくおっしゃいます。

発表会まで
努力しようと思います。

星野富弘の詩による歌曲集
「木のように」より
一 今日は朝から雨
今日は朝から雨
村は霧に隠れ
窓辺のアジサイを見て過ごす
妻はタンスをかき回し
見たこともない服を
着てみたり脱いでみたり
ラジオをかければ特に嬉しいことも特に悲しいこともないニュース
こんな一日を
涙ぐむほど慕わしく
思い出す日が　来ないように
心のどこかがつぶやいている