どんなテンポで弾く？

4月になりました。
教室も新しい時間割、新しい出席カードで新年度スタートです。

さて、昨日の低学年さんのレッスンで…
オルガンピアノ3、「天国と地獄」。

運動会でもおなじみの曲で、Ｐrestoという速度表示のあるとても速く弾く曲ですが、イメージする速さで弾くには、小さい手ではなかなか難しいです。

最初に弾いてくれた演奏は、しっかり弾きこんできてくれてるのはよく分かりましたが、右手の8分音符が、速度についていかず、転がっていました。

そこで、「先生、2つ演奏してみるから、どっちが良いか教えてね」と聴かせました。

1つ目は、テンポは速く、右手を少し乱れる感じで弾きました。

2つ目は、少しテンポは遅くして、正確に弾きました。

1つ目聴きながら大笑いして、「2つ目」と答えてくれました。「どうして？」って聞いたら、「なんか1つ目はレロレロしてる」って面白い表現で答えてくれました。

速いとかっこいい曲だけど、うまく弾けないとちっともかっこよくないよね。

少しだけテンポを遅くして、右手をきちんと合わせるようにしたら、だいぶよくなりました。「まだちょっとだけレロレロしてるから、もう一回気を付けて弾いてみて」って言ったら、もう少しテンポを遅くして弾いてくれました。「自分でもう少し遅くしてみたらうまく弾けるかな？って考えたんだね！すごく偉いよ！」

曲のテンポ選びはとても難しく、重要です。
その曲らしい速さと、自分に合う速さがうまくかみ合うと、とても心地よく聴ける演奏になります。