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今、表現力が求められている!

保谷・大泉学園のピアノ教室「木村ピアノ教室」です。

表現力、と言われると、何か舞台の上で演奏や演技をするのかと思われるかもしれませんが、そういうことではなく、自分なりの考えを表現する、ということです。今、表現力が教育の世界でもビジネスの世界でも求められてきています。

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レッスンに来てくださっている方のお話を聞くと、子どもには、しっかりとした教育を受けさせたい、と考えていらっしゃる保護者の方が多いと感じます。

ピアノ以外の習い事を複数している方が本当に多いですから。

スポーツ系、勉強系、芸術系、あるいは、その全て、という方も珍しくありません。

さて、教員免許を小学校、中学校、高校と持っていて、実際教育現場でも働いて、子育て中の私としても、習い事や教育は、とても関心のある事柄の一つです。

私が子どもの頃に重要視されていた勉強と言えば、計算などの基本的なことはもちろんですが、暗記してカバーする内容が多かったように思います。

現在も、計算力は必要ですし、重要語句や事柄は、どの科目においても暗記することが必要です。けれども、暗記している内容と内容をつなげて自分なりに表現する力が求められる時代に変化しつつあります。

「あなたなら、この課題をどのように解決しますか?」というメッセージが込められていたり「このグラフから読み取ることができるのは、どのようなことですか?」という自分の考えを表現しなくてはならなかったりする勉強が増えているように感じます。

当たり前と言えば当たり前ですよね。

だって、難しい計算はスマートフォンでできるし、地域ごとの特産品だって、スマートフォンで調べれば、すぐに正確な情報を得ることができるのですから、そんなことを自分の頭で覚えていなくても、あまり困らない世の中になっているのですから。(もちろん、知識として知っておいた方が良いこと、最低限できなくてはならないことは学校で習いますし、覚えておかないと、学びがひろがらないので、暗記することも、もちろん大切です)

でも、こういう自分の考えを表現することって、どれくらいの子どもができるようになっていってるのかな、と考えることがあります。

なぜなら、レッスンで自分の考えを言えないお子さんが多いからです。

「この曲は、どういう内容なんだろうか?」

「このフレーズは、何を表しているんだろう?」

などと、問いかけても黙り込む、もしくは「分からない」と答えるお子さん、本当に多いです。

学校では、答えが思いつかない時、黙っていれば先生が答えを言ってくれたり、他の人に質問し直したりして、やり過ごすことが多いかもしれませんが、私は沈黙を許しません。

「黙っていても、先生は答えを言いませんよ~」と、何でも良いので浮かんだ考えを答えるようにしてもらっています。また、音楽のイメージに正解も間違いも無いし、人それぞれ思い浮かべるイメージは違いますので、「分からない」と答えることが無いように、考えがまとまるように誘導します。

そうすることで、自分で表現することができるようになっていくからです。

これからの時代は表現すること、自分の考えを伝えること、自分なりのアイデアを出すことが求められてきているのに、考えることを止めて、誰かに指示してもらうのを待っているだけでは、AIに取って代わられてしまいませんか?

ビジネス界でも「アート思考」という言葉が浸透してきていますしね。

では、どうすれば表現する力がつくのでしょうか?

もう、これは考える以外にありません。

考えてないのに、表現できるはずがないのです。

音を一音出す前にどんな音にするのか、考える。

華やかな音?

悲しい音?

楽しい音?

弾く前に欲しい音色をイメージして、それに近づけるように練習して、表現を磨いていくしかありません。

先生に「もっと、悲しい音で弾いて」と言われても、弾く人が悲しい音を出そう、悲しい音って、こんな感じかな?と考えないといけません。また、どんな悲しみなのか、想像できると、もっと良いですね。

では、考えて表現できるようにするためには、どうすれば良いのでしょうか?

色んなことに敏感になって感じる能力を養うことです。

お子さんだけでは難しいので、ここはご家族の協力も必要になってくるのですが、「今日の空は雲一つなくて、とても気持ちの良い青空だね」「この花の匂いは、とても良い香り。幸せな気持ちになるね」など、身の回りのことに対して、観察しながら、それを表現してあげる。そうすると、自然に子どもも、敏感になって感じる力が養われていきます。

もちろん、ピアノでも敏感に音を感じて弾けるように、お手伝いして参ります。

曲のイメージを生徒さんと話しながら、どんな音、どんな音色で弾けば良いのか考えて弾けるようにしています。それができるようになれば、とても素敵な音楽になりますから。

では、敏感に感じることができるようにするためには、どうすれば良いのでしょうか?

それは、色々な体験を重ねていくことです。

例えば、「悲しい音で弾くって、どんな感じだろう?やってみよう。」とした時、

→違うって言われた。先生は、どんな感じで弾いているか、観察してみよう。

→よし、もっと指先に気持ちを込めて丁寧に鍵盤を押さえてみよう。近づいたかな?

→まだできそうな気がする。今度は、鍵盤を押さえる速さを変えてみよう。

このように、やってみる、考えてみる、想像してみる、を繰り返すことが体験に繋がると思います。体験の引き出しが増えれば、他の場面でも活かせる時がたくさん出てきます。

楽語調べも、よく宿題にしています。

自分で調べて書き込みをすることで、どんな風に弾けば良いのか、考える切っ掛けになるからです。

慣れてくると、こちらから「調べて書き込んでおいてね」と言わなくても、「新しい曲になったから、次までに楽語を調べて書いておきます」と言えるようになるお子さんもいらっしゃいます。

ピアノを通して、想像したり、考えたり、表現したりする力が、とてもつくと思います。

先日もとある絵画コンクールの表彰式に行ってきたのですが、審査員の方のお話で、想像する力ってとても大切、ということをおっしゃっていました。

想像して、それを表現することは、これからの時代にはとても大切だけれど、一朝一夕に養うことができる能力ではありません。

日々の生活の中で、素敵なピアノ演奏を通して、これから生きていく上で大切な、考えて表現する力を身につけて欲しいな、と思います。


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