下手にならない丁寧な練習

小学生の生徒さん達は、
発表会の曲を練習し始めて、
2ヶ月ほどになりました。

生徒さんによっては、
譜読みもすっかり終わり、
自分のものとして楽しく弾いてくれていて、
大変結構なのですが、

実はそこに落とし穴が…


小学生位の生徒さんは、

弾けてくる=覚える（暗譜）

になるパターンが多く、

「もう、覚えた〜」と
楽譜を見ないで弾くようになります。

しかし、人間の記憶は絶対ではありません。

いくら覚えたと思っても、
楽譜を見ないで弾き続けると、
必ずほころびが出始め、

何気ない音間違いが、
だんだんクセになっていき、
それが増えていきます。

クセになってしまうと直すのが一苦労です。


もう一つは、
弾けてきて楽し〜♫と弾いて指慣れしてくると、

テンポがだんだん早くなり、
リズムや拍が甘くなっていき、
曲が崩れてくるパターン。
（じゃかじゃか弾きと呼んでいますが）

リズムや拍をきちんと取り直し、
正しいテンポで弾くように言っても、

指が崩れたリズムや拍でしか動かないため、

早く（崩して）は弾けるけど、
ゆっくり（きっちり）は弾けない

という事になってしまいます。


発表会まであと2ヶ月。

当日が一番いい演奏になるよう、
下手になる練習をしてはダメよ、と、
丁寧な練習をするよう指導しています。




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