ワクワクするような夢や目標を持つ

みなさまこんにちは。
冬の足音が聞こえてきましたね。
体調はいかがですか？

気温が下がった日は、
ピアノの音が明るく響きます。
ピアノが冷えると
音律が上がるのだそうです。

毎日弾いていると
お天気や気温によって変わる
小さな音色の違いに気付きます。
ぜひ鍵盤に触れて、
耳を傾けてみてくださいね。


さて、
前回に引き続き
練習のお話です。

「練習しないと怒られる」
そのような理由で練習しても、
一時的にはやる気が出るかもしれませんが、
長続きしません。

一方「あの曲が弾けるようになりたい。」
「すらすら弾けたら楽しいから練習しよう。」
このような気持ちでいますと長続きします。

この二つには動機に大きな違いがあります。
「ネガティブ」か「ポジティブ」かです。


ネガティブな動機から生まれる力は、
一時的な瞬発力はありますが、
持続力は弱いそうです。
それに対して
ポジティブな動機から生まれる力には
持続力があるそうです。

ピアノの習得には中長期的な視点を持って
「続けること」が大切ですので、
「持続力」が必要です。


ですから、
自分はなぜピアノを弾くのか、
心の中にポジティブな理由を
一つでも二つでも
いつも持っておくようにしたいものですし、
保護者の方には、
お子様が前向きな気持ちを持てるような
お声がけをお願いしたいと思います。


ポジティブな気持ちを保つには、
好きな音楽やいい演奏をたくさん
聴いていただくことがおすすめです。

生演奏はもちろんいいですが、
ＣＤや動画でも構いません。

お子様が聴くのを嫌がるようでしたら
おうちの方が楽しそうに
聴いてくださるといいと思います。

最近は一流のピアニストさんの動画も
たくさん出ています。
演奏する姿が見られるのは嬉しいですね。
動画ならお子様も見てくれるかもしれません。
勿論レッスン曲のＣＤを
聴いていただくこともおすすめです。

ピアノ曲に限らず
J-POPでも洋楽でも、
ジャズやヴォーカルものでも、
良質な音楽はたくさんあります。
何度も聴いてみてください。
聴くたびに新しい発見ができると思います。


いい演奏を聴いたり見たりしながら、
あんなふうに弾けたらどうだろう…
自分だったら
どんな思いを込めるだろう…
あんなステージで演奏できたら
どうだろう…
いつかあの曲を弾いてみたいな…

そのような
ワクワクするような夢や
憧れを自由に思い描いてみてください。

そしてレッスンの課題などの
「近い目標」と、
いつか叶ったら嬉しい「夢」。
この両方を持ち、
実際にできることを
増やしていきましょう。


ワクワクするような気持ちには
「瞬発力」があります。

誰かを負かしたいとか、
練習しないと怒られるとか、
そのようなネガティブな動機にも
瞬発力はあるのですが、
「ワクワク」のほうが
ずっと楽しいですし、
続きますし、
心にも体にもいいです。

もしもネガティブな気持ちで練習を
始めてしまったら、
その瞬発力をうまく利用して
ポジティブな気持ちに切り替えていきましょう。


自分の気持ちが変わると
未来に起こることも変わってきます。

そしてできることが増えるたび、
たんだんと自分の理想に近づいていきます。