散りゆく美しさ
満開の桜は美しいですが、
散りゆく花びらも
また
とても美しいものです。
たとえば、
それは、
音楽でも。
ショパンの《ワルツ作品69番第2》の
この部分や、
《幻想即興曲》中間部の
この部分などは、
あたかも
ハラハラと花が舞い散るように
切なく
美しいです。
《舟歌》もまた、
きらきらと輝く水面に、
花びらが舞い散るかのようです。
この曲ができたのは
ショパンが亡くなる3年ほど前。
すでにショパンは
自分の死を意識していたと
言われています。
人生の美しさ…
命の輝き…
はかなさ
そして
散りゆく美しさ…
音楽は
さまざまなことを
教えてくれます。