続けたもん勝ちの大学4年女子と「先生が死んだらやだ!」と言った少女
もう3月ですね。
ご卒業を迎える方達おめでとうございます。
新型コロナウイルスの影響で卒業式が通常通り出来ないなんてとても残念です。
ウチにもこの春大学を卒業して就職する女子生徒がいます。
彼女は途中で
「クラシックはやりたくない」
と言い出しました。
そこでテキストは全部お休みにしてポピュラーに切り替えたけれど、正直私はいつまで続くかな。。と思っていました。
チェルニーもバッハもソナチネもちゃんとやっていません。
王道のテキストはかじった程度。
でも本当にマイペースで続けていくうちに、ショパンもベートーヴェンも弾けるようになっています。
クラシックに戻ったのは本人の希望です。
彼女をみていると「続けたもん勝ち」という言葉が浮かびます。
そして
彼女と同じ歳でお引っ越しでお別れした生徒がいました。
2歳違いのお姉さんといつも一緒に通って来ていました。
双子?とよく言われるとの事でした。
声と態度は妹ちゃんの方がデカい。笑
ある日、弾きながら妹ちゃんが
シクシク泣き始めました。
そして突然
「S(自分の名前)先生に死んで欲しくない!先生が死んだらSやだ!」
と言いました。
誰が私に死んで欲しくないなんて言ってくれますか。
胸をくすぐられました。
「先生が死んでも大丈夫よ。
ママが又先生を探してくれるから」
「ほかの所へなんか通う気がしない!」
(もう一度言って欲しいから「先生は死なないから大丈夫!」なんて言わなかった(^^))
こんな会話は後にも先にもありません。
この様子を2歳上のお姉ちゃんは笑って見ていました。
個性的な妹が又何を言っているんだか、と言いたげな顔で。
それからしばらくすると、彼女達は急に静岡県にお引っ越しする事になり最後のレッスンの日。
私はSちゃんにどんなに大泣きされるのだろうと思っていました。
すると彼女は嬉しくてたまらない様な、とびっきりの笑顔でバイバイしました。
ところが今度はお姉ちゃんが大泣きしたのでビックリしました。
彼女は言葉でこそ言わなかったけれど妹ちゃんと同じ気持ちでいてくれたのかな、そうだったら嬉しいなと思いました。
子供ってミステリアスです。
だから好き!
お別れに頂いたカップを使う度に、この姉妹との日々を懐かしく思い出します。
二人共静岡の親元を離れて大学に通っていました。
この春、お姉ちゃんは大学院を修了して就職。
妹ちゃんは大学院に進みます。
小さな生徒ちゃん達が大人になるのは「アッと言う間」とまでは言わないけれどすぐです。
みんなの子供時代の可愛さを存分に味わって、いつまでも憶えておきたいです。
長くなってスミマセン。
お読み頂きましてありがとうございました。
世の中がこんな時こそ気持ちを前向きに! 沢山練習しよっと。
では又、ごきげんよう。
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