本当に上手いと思った演奏①

長い事音楽に携わっていますが、「上手い！」と思う演奏にはなかなか出会えず…。

指導し始めた頃友人と行った日本音楽コンクールの本選会 で演奏していた 藝大vs桐朋の佐藤卓史さんと山本貴志さんの演奏。。

佐藤卓史さんのプロコフィエフのトッカータと熱情のテクニック 山本貴志さんのあの繊細な音色のモーツァルトソナタとシューマンの交響的練習曲は忘れられない。

友人とは佐藤卓史さんがトップだろうけれど、山本貴志さんは絶対何かで選ばれて欲しいね！と興奮した事を覚えている。

その後何年も良い本選会は見つからず、全くもって魅力が無い日本音楽コンクールになってしまいその後は遠のいてしまった。


最近はあまり魅力が無い！！！！！！！！

その時見た同級生の友人が習っていた玉置先生を見かけることが出来て懐かしかった。いつも踊って玉置先生指導されていました(笑)

その後。。。。
職場の仲良し先輩先生から「ショパンコンクールに山本貴志さん残っているよ！！！」と。


「やっぱり先見あったね〜〜！！！」と。先輩の先生。。

あの繊細さと大胆さを持った、そういうピアニストにはなかなか出会えないなぁ…と思う。






もっと経って、佐藤卓史さんと山本貴志さん お二人で2台ピアノの演奏会されていたので聴きに行ったこともあった。

個性も音色も違うのにこれが見事に合い感激して。。


最近、『造られた』音楽が増えてしまって、本物のピアニストが減ってしまった気がします。そうでないピアニストに出会うとやはり、何度も「聴きたい」と思います。

そういう生徒が育てられるように個性を大切にしたいと思っています。