グラン・メゾン・東京

私はテレビドラマを観るのが好きです。
役者の演技、脚本、演出、そしてそれを支える装置、衣装全てが一体となって観るものを惹きつける感動が生み出されるのがドラマの醍醐味でしょう。
今年最後の４半期のドラマでは、「俺の話は長い」「同期の桜」そして昨日最終話が放送された「グラン・メゾン・東京」が私的にはベスト３でした。
私は料理も好きなのですが、レシピをもとに一つのメニューを作り上げる工程からは、楽譜をもとに作品を表現する演奏活動と共通する創作の楽しみが感じられますね。
作るもののセンスが、味や盛り付けに現れる点は芸術的ともいえ、三つ星を目指すシェフたちの才能と努力には頭が下がる思いでした。
ドラマでは、ストーリー展開の面白さもさることながら、シェフたちの手際と料理の美しさを描くキレのいいカメラワークが秀逸でした。
最終回で物語は一区切りついたものの、その後の新たな展開を予想させるものでしたから、きっと続編が見られる日が来るのではと期待しています。
来年もまたたくさんの素敵なドラマに巡り会えるのが楽しみです。
皆様もどうぞ良い新年をお迎えください。（森直紀）