先生が好きだもん！

新学期が始まり一週間が経ちましたね。

毎年の事ながら、ゼッケン縫いや大量のプリント書き、例年より簡素化されているものの学級懇談会、所属する部活などの懇談会などなど…。

落ち着くのはゴールデンウィーク明けくらいでしょうか…。
頑張って乗り切りましょうね。

そんな中で生徒さんがお父さんから、「高校に入ったら忙しくなるだろうからピアノ辞めたら？」と言われた事を話してくれました。
聞いてる私は複雑な気持ちになり返す言葉を選んでいると、「絶対嫌。先生が好きだもん！」と間髪入れず言ってくれました。

この瞬間、涙が出そうになるくらい嬉しく今までやってきたことは間違ってなかったんだ、生徒さんの日常に寄り添うことができてたんだと思いました。

5年前の熊本地震の時は心配して電話をかけてくれたこともありました。

「絶対辞めない」と言い残して帰った生徒さん。

でも、あえて話をしておきました。

遅かれ早かれ辞める日が来ること
生徒さんの目指す方向性が違う場合、生徒さんの夢の実現や目標を達成する為に私の力だけでは及ばない場合など、新たな一歩を踏み出すための別れがあること…。

悲しそうな表情をしていました。
それでも進路を考える時期だから大切な時期だから、しっかり考えて欲しくて、私も涙を必死に堪えながら話をしました。
この子なら絶対分かってくれると思ったから。

こんな時強く感じます。
ピアノが上手になるのも嬉しい
コンクール入賞も嬉しい

でもここに通い続けてきたいと思ってくれる事は何倍も嬉しい。
目には見えない細やかなことかもしれないけど、私にはこの喜びがピアノ教室を続ける力になります。