日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

ピアノの椅子。

今回は、ピアノの椅子について書いてみようと思います。

ピアノの椅子は、「楽に座って演奏するため」ではなく、鍵盤の高さに 弾く位置を合わせるためのものです。
なので、背もたれがあるタイプでも、寄りかかって弾く訳ではないのです。

椅子の高さを 「身長によるから」と、穴の位置に「何センチはここ」と 印をつけたりしている教室があります。
目安としては、分かりやすくて とても良いですが、身長よりは、むしろ「座高」によるのではないかなと思ったりもします。

それから、身長が低めの方で 足がつくように(ペダルを踏みたい)と、がっつり下げる方がいらっしゃいますが、それだと、腕の角度や 身体の位置がおかしなことになるので、ペダル付きの足台や、アシストペダル&アシストスツールなどで 足元を調整し、椅子は椅子で 適度な高さにした方が良いです。

では、どれぐらいの高さが良いのか。
まず、演奏する曲によります。
上から被さるように弾く、柔らか目のタッチで弾く、パールのような響きの連続な曲、超絶技巧曲…
もう数えきれない種類がありますが、演奏会などでは いちいち曲によって変えるわけにはいかないので、「座ってみて、肩甲骨から、腕を緩める」
「手の平は身体中側を向くようにブラブラ(脱力)」
「そのまま、軽く脇を開けたままスッと鍵盤に手をのせる」
その時に、大きなボールを胸のあたりで抱えて、その指と指がぶつかるあたりに、白鍵と黒鍵の境目がくるぐらいのところに 腰をかける。
(その際、椅子の約半分から3分の1ぐらいに浅く腰をかける)
そして、その時に、肘が90度ぐらいに(厳密でなくとも良いです)緩やかに曲がり、肘もブラブラと緩められる高さにする。

まずは、これが基本です。
あとは、左足だけで立ち上がれる位置に 足を置きます。

この姿勢から 鍵盤に手を載せて、前後左右に、自由に身体が動く位置に 再調整します。

と、ここまでが基本。
覚えてしまえば、あとは 好みで微調整できますので、やってみてください。

それから、発表会やコンクールで、いそいそと 親御さんが 足台や椅子の調整をしに 壇上に行かれる方が以外と多いです。
小さなお子さんには 足台は重すぎるので、運んであげて構いませんが、椅子の高さは自分でできた方がよいです。
小学校中学年になったら 全部自分でできたらかっこいいですね!
コンクールでは「椅子の高さや足台の調整の精で失敗させたくない」という親心はあるでしょう。
でも、それも含めて「演奏」なのですから、普段 たくさん自宅や先生のところで、高さの研究をしたり、調整をしたりして、本番にのぞみましょう。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑