日本全国のピアノ教室が5000件以上掲載!

譜めくり。

今日は、譜めくりのお話。
ソロの演奏は主に暗譜なので、必要ないのですが、アンサンブルなどでは、全体のパートを見る必要があり(伴奏なら、相手のメロディー)、やはり、楽譜を見ながらではないと、ハプニングがあった時など、難しいのです。

普段の練習でも、自分で出来るところとそうでないページ割りがどうしてもあり、本番は 演奏に集中したいので、譜めくりをお願いすることになるわけです。

やってみたら、或いは、やってもらったらよくわかることですが、かなり難しいんです。
それぞれのページでめぐるタイミングが違う(ここは次のページが早く見たいから早くめくって欲しい。ここは 相手の出方も見たいからギリギリまでそのページを見ておきたい)などなど。
しかも、それには個人差もあります。

何度も合わせの練習をしていたり、人柄や演奏の癖なども熟知している相手との演奏なら良いのですが、そうではない場合、例えば 楽譜を渡されてから 1~2回通しただけで本番、しかもあまり親しい知り合いでもない、なんていう時には、お互いが相手を探りあうので、楽譜をガン見している場合ではないのです。

日本では、「譜めくりすと」さんと言われるほど、重要なポジションです。

私は大学時代に、かなりの人たちから頼まれました。
ピアノの楽譜ではなくとも、ドレミが分かれば出来るのですが、でもやはり 難しいし、信頼関係がないと怖いのです。

例えば、ページの下の方を持たれてしまうと、最後の段が手に邪魔されて見えないし、めくるのが遅いと、とんでもないミスタッチが発生します。
めくって欲しいところで頷く人もいれば、「流れで分かると思うし、弾くのに精一杯だから頷かないけどお願いね」の人もいます。

私が怖い経験をしたのは、何度も頷いているのに、楽譜に集中していたのか、それともその人のタイミングだったからなのか、なかなかめくってもらえなかったとき。
また、数ページ飛ばされてめくられたとき。
演奏がどうの、よりも、次はちゃんとめくって貰えるんだろうかと、そればかりが気になり、しまいには「はい、今めくる」といちいち声に出していました(たぶん、お客さんにも 丸聞こえ)

そういった意味では、学生時代、私はみんなから信頼してもらっていたんだなぁと、あらためて嬉しいです。
演奏会や試験、コンクールの譜めくりで、自分も後から演奏するのに、「譜めくりすと」として、ずっと壇上にいた、なんてザラでした。

おかげで、みなさんの演奏が 違った視点から聴くことができて、勉強になりました。

そうだ!今度から みんなにも譜めくりのレッスンをしてみよう。


↓お問い合わせは、こちらからどうぞ!↓

↓お問い合わせ・体験のお申し込みはこちらから!↓

この教室へお問い合わせ

↑体験レッスンお申し込みも、こちらからどうぞ!↑