モーニング5

ようやくマスターがモーニングをつくって

出してくれた！　料理自体は覚えていないが、

覚えているのは、私のカフェオレ！


ふつうカフェオレの色は白っぽい褐色、

ミルクをたくさん入れたコーヒーだから。


ところがココのカフェオレは、ほぼコーヒー

色！ただ、上に白っぽいモノが浮いている。

生クリーム？？？　てことは、コレは、

ウインナーコーヒーではなかろうか？


私は確かめようと、それをマスターん所に

持って行って聞いた。「これカフェオレですか？」

「そう」揺るぎない自信を持った返事！

そうだ！と作った本人が言い張るのだから、

そうなのかしら？と、こっちが不安になって

引き下がった。


でも今考えても、あれはカフェオレではなく

ウインナーコーヒーだ！だって、ブラックで

飲めない私が、濃すぎて飲めなかったのだから！


食べてる途中で奥さんらしきおばさんが

入って来た。マスターは素早く奥さんの分の

モーニングを作って、カウンターに並べていた！

ウチらの分が出てくる早さと、雲泥の違いだ！


極めつきが会計の時、奥さんがレジに立った。

おつりが少ない！指摘したけど、まだ少ない！


これはあかんやろ！？

店が臭くても、マンガ類がホコリ高く積まれて

いてもモーニングを作り出すのが遅いのも、

それはこの店の個性なんだと、我慢しよう！

しかし、おつりが少ないのは、個性で片付け

られませんよ！！！

ウチらは出口で永遠の別れを告げて店を出た。


・・・というような、散々な目に遭いながら、

我々のモーニングブームは幕を閉じたのでした！