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【西洋音楽と日本伝統音楽の音程認識の相違】

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音楽には音程がありますが、特にクラシック音楽ではその音程が命であり、音程あっての西洋音楽であることは皆さんご承知のことだと思います。

ピアノやオルガンなどの鍵盤楽器を例にすると、鍵盤楽器は奏者が音程を作る必要のない楽器ですが、例えばピアノの「ド」という音をどのように聴くか —

全ての音にドレミの音が構成されており、またそこにはそれぞれの音に音程幅が存在し、
音程幅を細かく意識するとヘルツ単位にまで及びます。

現在わたし達が耳にする音楽の多くは、全ての音に音程の幅があり、その音程の幅に当てはまらない場合「不正確」と認識しますが...
その根拠は西洋音楽の音程から来ているように思います。

西洋音楽の音程を基準に見ると、大和言葉の音のブレやズレは許されず、また万葉集朗詠を音程が不安定だと感じますが、なぜかその不安定で微妙な音程のズレやブレに、なんとなく安心するものがあると感じられるのではないでしょうか。
この「何となく心が安定する」という部分に、西洋音楽の音程では計ることのできない音
(音程幅)が存在するように思います。

西洋音楽においては音程が正確であることは一つの芸術行為ですが、
日本の文化では音程の不安定さに繊細な美の世界を感じる芸術を観ることができます。
西洋音楽も邦楽も、音は心でありその人が出す音は心で聴く音です。

日本の伝統「言霊」をご存知でしょうか。
言霊にはそれを支える音霊があり、音霊は生きています。
生きているということは動いているということであり、また死ぬということは静止であり。そして音は、動いている ...

長唄では三味線の音とは別の音で歌があり、三味線の音よりズレて歌が始まります。
また二上がり、三下がりというのが行われますが、
このような手法は西洋音楽にはない手法で、今では邦楽の方が、
西洋音楽に近づけて理解を求めています。

余談になりますが、常磐津、清元、義太夫、地唄、大和楽、新内等々は相当な力量がなくてはならない演目です。

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