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ボロディン イーゴリ公

少し冬が戻って来ました。
最近だいぶ春らしく暖かくなりましたが、今日は久しぶりに寒い1日でした。
朝、浅間さんに向かう門前町の商店街の通りを歩いていた時のことです。寒かったからか、ふと思い出した事がありました。

プリバルチスカヤ(「バルト海の前」って言う名前のホテル)を夕食後 8時ごろ出て街に向かう地下鉄の駅をめざして、歩いて歩いて 大きな河を渡ったりして1時間以上 正しい道かどうかも分からないで不安になりながら 真っ暗い雪の中を歩いていたことを思い出しました。

30年以上も前、冬にペレストロイカの前のソ連に旅行した時のことです。

ペテルスブルク(レニングラード)の街に向かう地下鉄の駅は無事ありました。
ロシア文学が好きだったので ゴーゴリーの「外套」の世界を追体験したくて 夜ひとりでホテルを出ましたが 人がまったく通らない、家もない真っ暗な雪の中をよく歩いたと思います。地下鉄に乗って街に着いた時は嬉しかったです。わびしい思いをしたくて 夜中 ネフスキー大通りを歩いていたのを覚えています。「外套を追いはぎに取られることは」ありませんでしたが ちょっとロシア文学の世界を覗いた気がしました。

「罪と罰」のラスコリーニコフの住居があり(物語がフィクションなので 実際はありませんが…)ドフトエフスキーの家の博物館があり モスクワには僕の大好きなトルストイの「家の博物館」がありました。チェーホフの博物館もありました。

夜 何度かオペラやクラシックの演奏を聞きに行きました。ソ連(ロシア)の冬の夜は他に楽しみが無いようです。「若きウェルテルの悩み」以外は何を見たか忘れてしまいました。(シャルロッテさんが 太ったおばさんだったので 可笑しく思ったのを覚えています。)チャイコフスキーの「悲愴」は聞いたような気がします。確かではありませんが…。

などと、いろいろ思い出しているうちに 久しぶりにボロディンの「イーゴリ公」を聞きたくなりました。ボロディンは僕にとって不思議な存在です。気になるけれど「イーゴリ公」から先にはなかなか行けません。「ボロディン その作品と生涯」(新読書社)って本は持っているけど 読んでいません。「イーゴリ公」も聞いてはみたものの(CD3枚組)、特に聞き込む訳でなし…。交響詩《中央アジアの草原にて》を聞いても ぴんとこないし…。
でも それらを全部差し引いても ボロディンを僕にとって価値ある作曲家にしてしまう1曲があります。
「ダッタン人の踊り」です。(「そうだ京都に行こう」のコマーシャルの曲です。)
この1曲だけで ボロディンは僕にとって特別な存在になりました。月並みなポップスのような、そうでないような 万人受けするような、そうでないような 奥が深いクラシックの曲だと思います。再現部の最後のテーマの所で 4#m7b5が出てくるのが すごく新鮮で素敵だと思ったことを覚えています。でもひょっとしたら その素敵な和音はリムスキーコルサコフの編曲のおかげかもしれません。

って考えていると やっぱりボロディンは分からなくなります。振り出しに戻りますが、でもそれはそれで置いておいて

「そうだ、ゲルギエフ指揮のマリンスキー劇場版のDVDを見よう」と思います。

と言っても やっぱり「ダッタン人の踊り」1曲だけです。
ごめんなさい、ボロディンさん。いつか近づかせて下さい。


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