歌ってから弾く

リズムを一箇所だけ間違って弾いてきてしまった低学年の生徒さん。

四分休符をとばし、その小節だけ拍がたりません。そのことに気がつかないで得意げに最後まで演奏してしまいます。

「ここ休符をとばしてるわよ」

と口で教える前に

「ではこの曲の右手部分をリズム打ちしてみましょう」

タン　タン　タタタタ・・・・

さっきの休符もキチンと読めています。

「では今度は手でリズムを打ちながらメロディーを歌ってみましょう」

ド　ソ　ミ・・・♪

正しいリズムで歌えました。二回くらい同じことをやってから・・・

「じゃぁピアノで今歌ったとおりに弾いてごらん」

最初に弾いた子と同じ子とは思えないくらい

正確にリズムを打ち、きれいな音で弾くのです。

正しいリズムや音を耳で感じとる。

これが出来るとピアノを弾くのがグンと楽になると思います。

ソルフェージュをしてからピアノを弾いたら

楽に弾けたことに

何か魔法でもかけられたの？？と言わんばかりの表情を浮かべて嬉しそうに笑う生徒さん。

あっ弾けた！

これがピアノを好きにするきっかけになると信じています。