楽譜を深く読む（その1）

バッハ、ベートーヴェン、ショパンをはじめとして同じ曲でもいろいろな出版社から楽譜が出版されています。


こんにちは。
熊本市東区にあります、子どもと大人のピアノ
HEART PIANO ハートピアノ教室です。　
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たくさんの種類の楽譜が出版されていますが、注意深く見比べると驚くほど違っているのが分かります。

音、フレーズ、強弱やスタッカートのつけかたから、ついている場所、指使いまで違いはさまざまですが、私はなるべくたくさんの版を比較するようにしています。



版の違いが生じる理由としては

・研究用、教育用といった版の目的の違い

・どんな稿に基づいているか

・どんな資料(自筆譜、筆写譜、オリジナル版など）に基づいているか

・資料の曖昧さから生じる編者の判断の相違

などの理由が考えられます。



版や稿の選択はそのまま演奏(解釈)に直結するので注意が必要です。最終的な判断はその楽譜を使うものが下し、その責任も負わねばなりません。



教室の生徒さんの楽譜も注意して選んでいます。もしレッスン中に不明な箇所が出できたら、私が持っている他の版と比較して最善の方法を模索します。



疑問に思う箇所を比較検討し、校訂報告を注意深く読み込んでいくうちに、作曲家の想いがだんだんと分かってきます。



学生時代の先生が「ピアノの前じゃなくてもできることはいろいろあるのよ」と、おっしゃっていたのを思い出します。

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