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夏の野外コンサート

ハートピアノ教室



 夕方まだ陽が明るい時間にスタートする夏の野外コンサートは、涼やかな風と共に陽気に始まります。


 やがて一日の終わりを告げる太陽が、暗くなっていく森や街並みとアンサンブルを奏で始めると、まるで別世界へ連れていかれるような夜の音の世界へと姿を変えていきます。




 そんな世界の夏の野外コンサートのひとつ『パリ祭コンサート』で演奏されたラモー作曲の《未開の人々》は、物悲しい響きのメロディーと、思わず踊りだしたくなるような太鼓のリズムとで作曲されています。



 作曲者のジャン=フィリップ・ラモー(1683〜1764)は、J.S.バッハの二歳年上でルイ14世15世の時代にフランスで活躍しました。《未開の人々》はバロック音楽の典雅な雰囲気とは趣が違い、身体の奥から湧き上がってくる太古の響きを持っています。



 樹々のざわめきが夜へと誘なう夕暮れの時間は、いにしえの人々への想像をかきたてます。彼らも夕暮れ時、焚き火を囲んでこんな曲を歌ったり踊ったりしたのでしょうか?




 ラモーが生きた大航海時代を経たヨーロッパでは、植民地の先住民族(未開の人々)の、純粋で無垢無欲な人としてのありようを賛美する概念が生まれます。彼らは見えないものを見、聞こえないものを聞き、科学では説明できない独自の世界観を持っていました。ラグビーの試合の“ハカ”のような、威厳に満ち生命力に溢れる先住民の魂の踊りは、ラモーに衝撃を与えます。現代でも新鮮に聴こえるこの《未開の人々》という曲は、文明に汚染されていない未開の人々へのリスペクトが込められているのです。




 現代人は忙しくて、音楽、踊り、焚き火、そして夜の闇への恐れなど、夕暮れの神秘を意識する機会が少ないかもしれません。この曲は、いにしえの人たちの感覚を思い起こさせます。



 日没前から灯した部屋のランプは、あたりが暗くなるともに次第に存在感を増していきます。私も昼と夜が溶け合う時間を味わいながら、地球のリズムに逆らわず、大自然と共に生きた昔の先住民達の暮らしに想いを馳せます。





  熊本市東区健軍 
HEART PIANO ハートピアノ教室熊本
























































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