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☆気ままに、音楽あいうえお☆ 「す」 スリリングな演奏

ハートピアノ教室


~スリリング… 恐怖や極度の期待からくる緊張感。はらはら、どきどきする感じ。~

 スリリングな演奏では、手に汗にぎるドキドキの展開が満載です。 映画だったら、セット壊しまくりの派手なアクション、崖下へ思いっきりジャンプ、他にも暗がりから得体のしれないものが徐々に近づいてくるゾクゾク感、といった場面に似ています。アップスピードだけがスリリングな演奏ではなく、期待感や恐怖感も要素になります。

 スリリングなピアニストというと、ファジル・サイ。有名なもののひとつに「モーツァルトのトルコマーチ」の編曲版があります。演奏はもちろん、弾くときの彼の表情もスリリングで、ジャズっぽい感じがノリノリの和音構成、パッセージのすさまじさで高揚感を誘い出し、スリリングに聴き手を引っ張っていきます。他のピアニストも取り上げる超人気曲。また、自作の曲ではピアノ内部に手を入れて弦を指ではじいたり、弦を押さえたまま打鍵して独特の音色を作ったりと、ファジル・サイはあふれる才能で私たちを異次元へスリリングに誘います。

 そして、スリリング×2が味わえるものすごい演奏が彼にヴァイオリンのコパチンスカヤをプラスしたユニット。お二人とも強烈な個性と素晴らしいテクニックの持ち主。燃えに燃えた演奏が本当にスリリングです。

 大切なのは、一流のスリリングな演奏の絶対条件は“落っこちない”ということです。危険ゾーン一歩手前で絶対に踏みとどまれる、絶対に崩れないで、スリルだけでなく音楽的にも高い満足感を提供するということです。テンポ設定の過激さ、慣例とは違う強弱、意外な展開を見せる感情表現など、聴き手を次々に裏切りながらも、いい意味での危うさと大量のアドレナリンを投入しながら、そのスリリングさは結果的に聴衆を納得させます。

 さて、スリリングな演奏は演奏者のレベルが変われば別の意味に。 楽屋に来てくださった知人は…。

「ははは。今日のHEARTさんの演奏はかなりスリリングでしたな~~。」

よく見ると…。相手の手にしっかりと握られているのは汗でぐっしょりのハンカチ…。そして疲労感いっぱいの表情。 「スリリングな演奏」は「危険な演奏」と背中合わせ。反対語は「安定感のある演奏」。だけど「安定感のある演奏」は「退屈な演奏」と背中合わせ…。道はまだまだ厳しいと思う今日この頃であります。

 HEART PIANO ハートピアノ教室熊本


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